2014年3月28日金曜日

ぶらっと昼食会

 交流スペース「ぶらっと」が、いわき駅をはさんで東のイトーヨーカドー平店から西のスカイストア(平字一町目)に移転する。ヨーカドーでの運営は3月末で終了し、4月6日にはスカイストア内で新ぶらっとの活動が始まる。

 ヨーカドーでの活動終了を前に、おととい(3月26日)昼、いわき駅に近いバークイーンで昼食会が開かれた。ぶらっとの利用者を中心に、講師、スタッフなど約70人が参加した。利用者は地震・津波の被災者、原発避難者が多い。年齢もそれなりに高い。広い音楽バーが狭く感じられるほど、よく人が集まった。それだけ、ぶらっとが受け入れられている証拠だろう。

 仕出し弁当を食べたあとは、バークイーンらしくライブが開かれた=写真。一番若い参加者(高専生)が擬音演奏(ヒューマン・ビート・ボックス)をして、参加者を驚かせた。スタッフが楽器を演奏した。一緒に歌もうたった。

 ぶらっとは、シャプラニール=市民による海外協力の会が運営している。シャプラは震災直後の2011年3月19日、いわきに入り、救援物資の搬送、勿来、小名浜両地区の災害ボランティアセンターの運営に協力した。

 その後、避難所などから借り上げ住宅(アパートなど)に移った被災者に調理器具セットを提供し、被災者のための交流スペース「ぶらっと」を開設した。最初の半年間はいわき駅前のラトブで、それから2年間はヨーカドーで。そして今度、スカイストアに引っ越す。
 
 昼食会では、デッサン教室や健康運動教室の先生たちがあいさつした。私もマイクを向けられたので、シャプラの前身である「ヘルプ・バングラデシュ・コミティ」から数えて40年余のかかわりを話した。創立メンバーの一人がいわき市出身の私の同級生だったこと、その意味ではシャプラにはいわきのDNAが組み込まれていることを強調した。
 
 ちょうど3年前のきのう、3月27日のことを忘れられない。震災後、やっと連絡のとれたわが家に、シャプラの副代表と事務局長、国内活動グループチーフの3人がやって来た。野菜の差し入れがありがたかった。シャプラとともに市社会福祉協議会、市役所、市勿来支所を巡り、津波被害に遭った錦須賀海岸を訪ねた。シャプラのいわきでの支援活動はこのときにかたまった。そのことを思い出して、つい胸が熱くなった。
 
 シャプラは市民(個人)が活動を支えている。シャプラに支援されてきた今、少しでもシャプラを支援しようという利用者が出てきた。カミサンは正会員、私はマンスリーサポーターそういう協力の仕方があることを、尋ねられれば伝えようと思う。

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