2014年3月9日日曜日

神楽山の雪

 いわき市立草野心平記念文学館は、小川町の夏井川右岸、南西の丘の上にある。ロビーの透明な壁面から、真正面に小川のシンボル・二ツ箭山(標高710メートル)が見える。

 きのう(3月8日)、用があって文学館を訪ねた。二ツ箭山にはほとんど雪がなかった。が、左奥にそびえる神楽山(標高808メートル)には、沢を中心に雪が残っていた=写真。雪国の春の山といった風情だ。

 平市街の西に阿武隈の山が連なる。最も高い水石山(標高735メートル)の頂上に雪の帯が見える。視線を北へ移せば、久之浜の三森山(標高656メートル)の奥の山にもはだら雪が残る。平地から一歩入って阿武隈の舌先に立つと、もっと奥の山々がうっすら雪で白くなっているのがわかる。

 立春に雪が降り、その週末には大雪になり、さらに1週間後にも平地で暴風雨、山地で雪に見舞われた。いわきの街の雪は、太陽が顔を出すとすぐ消える。水石山の山頂の雪も日をおかずに解ける。それが、今回は違った。街にも除雪車が出た。

 神楽山は小川からみれば夏井川の上流、川前町にある。南面から流れ出した水は川となって、わが隠居(無量庵)のある夏井川渓谷で本流と合流する。隠居の飲料水はこの山の地下水だ。

川前では2月22日、市社会福祉協議会の呼びかけに応じて雪かきボランティアが出動した。フェイスブックで知った。

わが隠居は川前への道の途中にある。この1カ月、足を運んでいない。幹線道路にすぐ除雪車が出動したのは、これまでの経験から容易に想像がつく。でも、庭の雪は? 2月24日に用があって隠居へ出かけた友人が「ひざまであった」と驚いていた。

 きょうは用事を一つ片づけたら、隠居へ出かける。台所の水道管が凍って破損し、水を噴いていなければいいのだが。

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