2014年4月8日火曜日

小学校の入学式

 きのう(4月7日)は小学校の入学式に来賓の一人として出席した。時間がきて出かけると、保護者と手をつなぎながら歩いて登校する女の子がいた。わが行政区に住む新1年生にちがいない。スキップ気味に先を急ぐ姿がほほえましかった。

 卒業式のときにも感じたことだが、このごろは子どものハレの日になると、「人の子」ながら「地域の子」ということばが思い浮かぶ。

 学校敷地の境界にあるソメイヨシノはほぼ満開だった。校庭には保護者の車が並んでいた=写真。少子化が進んで、いっときよりはだいぶ少なくなったらしい。

 去年(2013年)、区長兼務の行政嘱託員を引き受けた。初仕事が小学校入学式への出席だった。生活のリズムががらりと変わった。記者稼業をしていたときのように、傍観者ではすまされない。当事者意識を持ってコトにあたらねば――自分に言い聞かせながら、よちよち歩きの1年が過ぎた。

 区長1年生だった去年は、学校の教職員も、保護者も、ほかの来賓もほとんど知らなかった。この1年で8行政区対抗の体育祭や球技大会、それぞれの区の事業を通して知り合った区役員・保護者がいる。それで、新入児の顔と名簿、保護者の顔を重ねあわせて、<ああ、あの子か>とわかる子もいた。

 入学式の日に合わせて、午後3時から民生児童委員と区長らの懇親会が開かれた。それまでの間、わが家で仕事をしていると、両親と一緒に孫がランドセルを背負ってやって来た。保育園児の顔から、ちょっぴり成長した小学1年生の顔になっていた。
 
 ランドセルを持ち上げると、結構な重さだ。こんな重いものを毎日背負って通うのか。いやいや、教科書が全部入っているからだろうと思いながらも、このランドセルが6年後には窮屈なくらいに小さく見えるんだろうな――などと、勝手な感慨にふけった。

0 件のコメント: