2014年5月12日月曜日

東京ウオーキング

 きのう(5月11日)、カミサンが東京へ出かけ、「シャプラニール=市民による海外協力の会」の評議員会に出席した。道案内役を兼ねて同行した。東京は正月以来、4カ月ぶりだ。

 シャプラの事務所のある早稲田奉仕園で会議が開かれた。2年前の評議員会にも同じように同行した。記憶をたぐりながら、JR常磐線から山手線、東京メトロの地下鉄東西線を利用して、なんとか迷わずに着いた。

“難関”は東京駅とメトロの大手町駅までの長い通路だ=写真。表示に従って右に折れ、左に折れ、地下にもぐって、やっと改札口の前に出た。

 1年半前に体調を崩して散歩を中断した。足の筋肉が衰えているから、歩くスピードが遅い。若い女性はもとより、カミサンにも追い抜かれる。しかし、最近では最も長いウオーキングになった。このくらいの距離なら散歩を再開してもよさそうだ――そんなことを考えながら歩いた。

 東京駅も、上野駅も広く、深い。階段にはエスカレーターがついている。体調を崩して初めて、駅にはエスカレーターが必要なことがわかった。いわゆるユニバーサルデザインで、年寄りには、エスカレーターのない駅はエレベーターのない中層住宅と同じだ。

 東西線の早稲田駅で降り、穴八幡の前を左折すると、左手に早稲田大学戸山キャンパスが見えてくる。入り口に「地域社会学会」の大会開催を告げる立て看があった。いわきで震災調査を続けている若い女性研究者の顔が浮かんだ。彼女も大会スタッフとして来ているのではないか。たぶん来ている、そう思った。

 早稲田奉仕園はそこからすぐ向かい、右手の坂の途中にある。だらだら坂をのぼると、瀟洒な建物に囲まれた広い中庭に出る。イチョウの大木のそばのベンチで一休みした。行き交う人のほとんどが外国人だ。日曜日、青空、薫風、外国語――東京ウオーキングのゴールには、街の喧騒とは無縁の不思議な空間とゆるやかな時間が待っていた。

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