2014年5月19日月曜日

二十日大根から始める②

 除染で山砂が敷き詰められた、夏井川渓谷の隠居(無量庵)の庭で野菜の栽培を再開した。家庭菜園を始めた18年前の“原点”にかえって、少量多品種栽培、つまり野菜のパッチワークをする。そのために少しずつ、うねを復活させることにした。

 大型連休後半の日曜日、5月4日に二十日大根とカブの種をまいた。収穫まで短期間なのと、あまり手をかけなくてもすむのが理由だった。そのことは小欄の5月6日付「二十日大根から始める」に書いた。
 
 きのう(5月18日)見たら、むむむ……。2週間もたっているのに、3~4日後の発芽状態となんら変わりがなかった=写真。問屋は簡単には卸してくれなかった。山砂は土よりきめが粗い。保湿力も低い。繊細な種の布団としては不向きなのだろう。
 
 同じ溪谷の上流・川前の気象データによれば、種をまいたあとは5、6日に計1.5ミリの雨が降った。9日5.0ミリ、12日0.5ミリ、13日4.5ミリと、4日に一度のペースでうねが湿った。それでもやっと13日の雨で芽を出した、そんな感じだった。
 
 二十日大根は筋まきにし、カブは点まきにした。二十日大根は緑の線ができた。まずまずの発芽率だ。が、カブは大半がまだ眠っている。カブの生育が悪い原因は乾燥と肥料不足だろうか。混み合っているところは間引きをし、たっぷり水をやった。次回は追肥だ。
 
 先週の日曜日は東京へ出かけて、手をかけてやれなかった。人間は手をかければかけるほどダメになるが、野菜はちゃんとこたえてくれる。手を抜きすぎては二十日大根も、カブもがんばれない。二十日大根は、なんだか“三十日大根”になってしまいそうだ。

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