2014年5月24日土曜日

公開収録準備

 きのう(5月23日)朝、いわき明星大へ行くと、児玉記念講堂のわきに大型トラックが何台か止まっていた=写真。

 前に交流スペース「ぶらっと」で、NHKが同大を会場に複数の番組の公開収録をするので、希望者は事前に申し込みを――というチラシを見た。それにちがいない。帰りに、昼休み中のスタッフに聞いた。「NHK、ですか」「そう」。やっぱり。

 NHKは「被災地復興支援」のひとつとして、<NHK公開復興サポート 明日へ>を展開している。これまでに仙台、大船渡、石巻などで実施してきた。今回はいわき。あしたの本番に向けて2日前には準備に入る、という大がかりなものだ。

 講堂に横付けされた車から、建物の縁に沿ってケーブルが延びていた。反射的にふたつのことを思い出した。

 ひとつはこの目で見たことだ。去年(2013年)の11月下旬、NHK福島の午後6時台の番組<はま・なか・あいづ>のなかで、原発避難者、地震・津波被災者のための<まちの交流サロン「まざり~な」>が取り上げられた。生中継のために、午後2時過ぎには中継車がわが家(米屋)へやって来た。隣のコインランドリーの駐車場から家へとケーブルが敷かれた。これだけでも大変な作業だった。

 もうひとつは5月20日付の福島民報、「全電源喪失の記憶」(共同通信配信)で、最後にかたずをのんだ。福島第二原発の外部電源がひとつだけ生きていた。原子炉を冷やすために、よそから取り寄せたケーブルを人力で敷設した。その延長は9キロに及んだ。これにより第二原発は瀬戸際でメルトダウンを回避できた。

 収録される番組は「あさイチ」「Rの法則」「きょうの料理」「趣味の園芸」「福島をずっと見ているテレビ」「BS日本 のうた」など13。あすのいわき明星大は、アルバイトを含むスタッフ、出演者、見学の市民でNHK本局が引っ越してきたようなにぎわいをみせることだろう。

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