2014年6月8日日曜日

図書館へ「借り出し」に

 いわき駅前再開発ビル「ラトブ」に入居しているいわき総合図書館が、明6月9日から20日まで特別整理のために休館する。

 毎年のことながら、「自分の書庫」が12日間も使えないとなると、あせる。再開までの間、手元におきたい本を図書館のホームページでチェックし、6、7の2日間、個人が借りられる限度(15冊)ぎりぎりの14冊を借りた。スーパーへ「買い出し」ならぬ、図書館へ「借り出し」に、という感覚に近い。布バッグを持っていった。

 総合図書館には計画以前の構想段階から市民としてかかわってきた。めぐりめぐって駅前再開発ビルへの入居が決まり、平成19(2007)年10月25日にラトブがオープンした。前日に、実質的に会社を辞めた。それもあって、オープン初日から図書館通いを続けている。
 
 話したことはないが、7年前のオープン時から通い続けている利用者を1人、いや2人は知っている。なにか資格でも取るために図書館を自分の書斎代わりにしているのだろう。いや、そうではなくて、ただただ本を読んで勉強しているだけなのかもしれない。いずれにしてもすごいことだ。
 
 震災前、声がかかって、本を読まないことには話にならない仕事を始めた。体験と実感だけでは資料をまとめられない、考えを深められない、視野を広げられない――というわけで、半分は自分の楽しみのために、半分は仕事のために、週に2~3回は図書館へ本を借りに行く。午前と午後の2回利用するときもある。1回ですまないところがゆるくなってきた証拠だ。
 
 茶の間のこたつが机代わりだ。「在宅ワーク」なので、畳の上に資料がどんどん積み重なっていく=写真。「掃除ができない」とカミサンがぼやく。さすがに細かいごみがたまって居心地が悪くなる時もある。先日、思いきって茶の間の大掃除をした。頭のなかまですっきりした。
 
 今度借りた14冊の中には児童図書が2冊ある。難しいテーマのときには、小中学生向けの本から始めるのがいい。図書館利用のノウハウのひとつだ。
 
 さてさて、それなりに準備はできた。今年は休館中、隣の地区の内郷あるいは四倉図書館へ出かけなくてもすむだろう。でも、突然、これが読みたい……ということもおこりうる。そんな気持ちの動きを観察するチャンスでもある。

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