2014年7月1日火曜日

二十日大根から始める⑧

 この小シリーズも、今回が最後。5月の大型連休後半の4日(日曜日)、夏井川渓谷にある隠居(無量庵)の庭に、二十日大根とカブの種をまいた。6月8~22日に収穫した。二十日大根は、最後は「五十日大根」になった。
 
 無量庵の庭が除染されて山砂が敷き詰められた。その山砂と、下に眠っている「元菜園」の土を耕して、小菜園を再開した。おととい(6月29日)、未熟なままに終わったものを始末した。
 
 敵は虫だった。6月に入ると、体長が7ミリ前後のカメムシの仲間(ヒメナガメ)が葉にとりつき、カブラヤガの黒い幼虫も現れた=写真。ともに葉を食害する。写真から1週間後の6月29日には、二十日大根の葉も、カブの葉も消え、筋がとろけかかっていた。
 
 十何年も前になるが、春に一度カブの種をまいて収穫し、すぐまた種をまいたら、順調に芽が出た。が、その後すぐ、カブラヤガの幼虫とヒメナガメによって食害され、若葉がすべて消えた。
 
「虫の王国」である。週末に1~2時間、菜園に立つだけだから、虫の繁殖期にはえさを提供しているようなものだ。以来、梅雨にはカブや二十日大根の栽培をやめた。

 失敗が教訓になる。その記憶が、虫の繁殖期の播種(はしゅ)にブレーキをかける。種は余っているから途切れることなくまけばいい、のではなく、まいても全滅するるから秋まで待つ。我慢のときだ。

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