2014年7月12日土曜日

古着リサイクル

 日曜日はなにもなければ夏井川渓谷の隠居(無量庵)で過ごす。わが家へ帰るのは夕方。

 あるとき、帰宅すると玄関をふさぐように洋服と紙袋が置いてあった=写真。洋服は、クリーニングをすませたのが何着か。紙袋に入っているのは食器その他。だれが持ってきたのだろう。カミサンが紙袋の走り書きを見て了解した。

 古着はいわきのNPO「ザ・ピープル」のリサイクルシステムにのせる。わが家がショップのひとつになっている。必要とする人が買いにくる。不要になったからと持ってくる人がいる。古本類は知り合いの若い古本屋へ。安くても引き取りに来る。それを、いわきで支援活動をしているNPOの「シャプラニール」に寄付する。

 震災から3年4カ月。なにか少しあわただしくなってきた。古着などのリサイクル品を持ってくる人が増えたような気がする。「家を売ったから」「引っ越すから」。理由はさまざまだ。
 
 日曜日、玄関にどさっと置いていった人は「引っ越し」組だった。ある日、夫が出勤したら解雇を申し渡された。定年退職にはまだ少しある。事故をおこした企業の再建計画の一環、退職勧奨というやつだろう。夫は双葉郡で生まれ育った。平のマンションを売って、千葉県の自宅へ戻ることにしたという。

 きょう(7月12日)は、午前4時22分の地震で目が覚めた。家がコロの上で行ったり来たりするように、長い時間、横揺れが続いた。津波注意報が発令された。震源はいわき沖140キロ、正断層型というから、「アウターライズ地震」だろう。人間界も、自然界も3・11の余震が収まらない。

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