2014年7月24日木曜日

鉢用チェアを買う

 いわき市のフラワーセンターは平の里山(石森山)にある。いわき駅前に広がる中心市街地から近い。センター周辺の林内には遊歩道が張りめぐらされている。若いころは昼休みによく車で出かけた。遊歩道のひとつを巡るだけでキノコや山野草の写真が撮れた。
 
 夏休みに入ってすぐの7月19~20日、同センターでサマーフェスティバルが開かれた。イベント情報にやたらと詳しいカミサンにうながされて、2日目の日曜日、夏井川渓谷にある隠居(無量庵)からの帰りに立ち寄った。混んでいた。

 フラワーライフ館の一番奥で鉢用の木製チェアづくりが行われていた。完成品は800円。何となく引かれて1脚を買った=写真。

 同館の前ではラベンダーのスティックづくりが行われていた。カミサンがつかつか近寄った。どうしたんだろうと見ると、旧知のMさんがいた。3・11後、フラワーセンターの園芸アドバイザーになった。ハーブの専門家だ。

 もともとは沿岸部の平・沼ノ内で「ハーブの里」を運営していた。週末にはハーブ園の一角で「土曜朝市」が開かれた。一時期、出勤前によく通った。

 沼ノ内も津波被害に遭った。災害公営住宅が「ハーブの里」の跡地に建った。ハーブの先生は“仕事場”を、ハマからマチの里山に変えた。前任者が原発事故を機に辞めたこともあって、Mさんに白羽の矢が立ったのだった。

 国際NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」がいわきへ支援に入り、交流スペース「ぶらっと」を開設した2011年10月、Mさんにオープニングイベントとして「ハーブのミニブーケづくり」の講師をお願いした。会うのはそれ以来だろうか。

 だれもが、いまだに東日本大震災と原発事故の影響を引きずっている。でも、引き続き活動の場を得たMさんは、私を見て「背後霊かと思った」と軽口をたたくほど元気だった。

0 件のコメント: