2014年7月26日土曜日

朝から真夏日

 きのう(7月25日)、わが家のデジタル温度計は「猛暑日」寸前まで上がった。用事があって、朝、ネクタイを締めて出かけた。きっちり締めると、熱の逃げ場がなくなる。だらしない、ゆるゆるの締め方になった。
 
 午前10時前、国道6号常磐バイパスの進入路にある表示板が「32度」の気温を示していた。昼すぎに帰宅した。いつもは茶の間で“シェスタ”をするのだが、南向きのために熱気がこもっている。昼寝どころではない。夕方になっても、茶の間の温度計は30度を超えたままだった。
 
 テレビが伝えるいわきの“標準気温”は沿岸部の小名浜。きのうの最高気温は29.4度(朝8時)だった。朝から真夏日だろう、おい――平などの内陸部に住む人間は、体感より低い数値につい叫びたくなる。人が多く住んでいる地域の気温を反映させるべきではないか――こんな暑い日にはいつも違和感が残る。
 
 日が沈みかけるころ、近所に用事があって、汗をかきながら帰ってくると、「なだれが起きた」とカミサンが言う。階段の上り口が本で埋まっていた=写真。「地震?」「感じなかった」。風か。いや、空気は熱せられたままよどんでいる。風ではない。すると、家の前の道路を通る車の振動で階段に積み上げておいた本が崩れたか。
 
 2010年6月、局地的な豪雨に見舞われて家の前の歩道が冠水した。区として冠水防止策を市に要望した。年が明けた1月、側溝の壁に穴をあけ、車道中央の下にある下水道管と直結する方法が取られた。土を埋め戻し、アスファルトで路面を修復したが、これが次第にへこみ、大型車両が通ると家が振動するようになった。家の基礎がこわれた3・11の後遺症もあるのだろう。
 
 市にお願いすると、道路パトカーが来てアスファルトを補てんした。振動が収まった。これがまた始まった。
 
 3・11と1カ月後の余震で、さらにはおととし、去年と、余震や車の振動で階段の本がなだれ落ちた。今度で5回目だ。高い室温のなかで汗をにじませ、フーフー言いながら、また階段に本を積み上げた。カミサンはすでに暑さにげんなりしていて、全く手伝わなかった。

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