2014年7月7日月曜日

高田梅とプラム

 わが家のプラム(スモモ)も、夏井川渓谷の隠居(無量庵)にある高田梅も、今年は豊作だった。

 青いプラムの実が鈴なりになっているのに気づいたのは、夏至(6月21日)の朝だった。プラムは7月に入ると黄色くなりはじめ、やがて赤黄色から完熟して赤くなる。いい梅、いいプラムにするには開花後1カ月ごろに1回、それからさらに20~30日後にもう1回、摘果をする必要があるのだが、毎年考えるだけに終わってしまう。今年もなまけてしまった。

 ほうっておくと、7月中旬には落果が始まる。それを察してか、カミサンが土曜日(7月5日)の早朝、ザルに半分くらい収穫した。
 
 完熟一歩手前の赤黄色いプラム=写真=が好きだ。やや甘酸っぱくて、果肉がシャキシャキしている。そういうプラムなら、立て続けに10個くらいはいける。やはり、今度も食べ続けた。
 
 わが家の完熟果は、やわらかいのはいいのだが、水で薄めたような甘酸っぱさしか感じられない。肥料を施したことも、摘果をしたこともないので、栄養がゆきわたっていないのだろう。結局、完熟果がザルに残り、傷のあるところから傷みが広がるから、最後は庭へ戻すことになる。
 
 渓谷にある隠居の高田梅はジャムにするつもりで収穫した。家に持ち帰り、すぐ下ごしらえをすればよかったのに、「欲しいという人がいないともかぎらないので、ベクレルを測ってから」とちゅうちょしているうちに、これも全部ダメにした。隠居へ運んで土に返した。
 
 きのう(7月6日)、隠居の庭の草刈り中にのどが渇いたので、取り残しの高田梅をもぎって食べた。完熟一歩手前で赤黄色くなっている。甘い! アンズの味がする。梅とアンズの雑種である「豊後梅」に在来種の梅をかけあわせて改良を加えた――という説があることを思い出した。
 
 プラムであれ、高田梅であれ、生食はこの赤黄色いものが一番だ。「プラムはすっぱい」という思いこみは、子どものころ、我慢できずに黄色いものをつまみ食いしたからだろう。集団でプラムの木を囲んでいた記憶が残る。

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