2014年8月17日日曜日

盆が終わった

 きのう(8月16日)の続き。「精霊送り」が無事に済んだ。午前6時から9時まで受け付けたあと、ごみ収集車が9時すぎにやって来た。区の役員が手渡しで「お盆様」を車に積み込んだ。半袖では肌寒いくらいの曇天下、わが区の月遅れ盆が終わった。

 杉の葉調達、路上駐車自粛の立札づくり、青竹切り、祭壇づくり、「お盆様」の受付と片づけ、精進あげ……。12日から15日まで、新盆回りをはさみながら少しずつ仕事を分けて準備を進め、本番の16日早朝を迎えた。雨も予報がはずれ、降り出したのは片づけが終わった1時間後だった。

 区の役員になってからは、お盆中にどこかへ泊まりに行くことも、だれかと飲み歩くこともなくなった。“宿題”(精霊送り)が済むまではみんなおあずけ――そんな意識に変わってきた。

 それも、ごみ収集車の到着を待つばかりという段になると、やはり肩の荷が下りた気分になる。雑談に花が咲いた。

 精霊送りの祭壇を設けた集会所の敷地には、草にまじってタカサゴユリの白い花が咲いている=写真。その花の話になった。「突然、自分の家の庭で咲きだした。ユリの花だから、最初はきれいだなと思ったけど」「繁殖力が強い」「常磐道や国道6号バイパスの切り通しにはびっしり咲いている」……。
 
 精進あげは、車で出かける人のことも考えて、飲み物とつまみを配って終わりにした。その席での話を聴いて――。

「おはようございます」「ご苦労さまです」。この言葉が何にもまして区の役員の励みになる。飲み物の差し入れもありがたかった。「お盆様」は、最後は焼却されるにしても、みんなでていねいに送る心が大事なのだと、あらためて思った。

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