2014年8月27日水曜日

「レゴって、知ってる?」

「レゴって、知ってる?」。今、夢中になっているのは、レゴで家をつくること。それを伝えるために、レゴを知っているか、知らなければ説明するけど――そんな感じで小1の孫にいわれたのだった。

 夏休み最後の日曜日、暮らしの伝承郷で4時間ほど2人の孫と過ごした。土曜日に続いてキッズミュージアムが開かれた。孫は竹のカタツムリとカエル=写真=づくりを楽しんだ。流しそうめんの列にも加わった。竹カエルづくりに集中しながら、急に話しかけてきたのだ。

 レゴはプラスチック製の小さなブロック。わが家にもそのブロックのかたまりがあって、家に遊びに来るとバラしたり、組み立てたりして遊んでいる。で、「知ってるよ」とは答えたものの、内心は<あれのことかな>とあいまいだった。とっさには思い出せなかったのだ。

 その夜、晩酌しながら考えた。「レゴって、知ってる?」は、たぶん年寄りはそれを知らないだろうと考えた小1の“思いやり”ではなかったか。だとしたら、これは孫から受けた最初の同情ということになる。

 小1前後のココロは、大人が思っているほど幼稚でも、単純でもない。私自身の記憶でも、そのころからココロは単純ではなくなった。親やきょうだい、友達との関係のなかでいい子になったり、虚勢を張ったり、いばったり、へこんだりした。「政治をするサル」になっていた。

「レゴって、知ってる?」。孫の面倒をみているつもりが、孫に面倒をみてもらっている――そんな時間が増えつつあることを告げるサインでもあったか。

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