2014年8月29日金曜日

デング熱

 右足のくるぶしの上に電気が走った。見ると、アブが靴下に止まっていた。くるぶしの下だ。刺されたところはなんでもないのに、くるぶしの上がビリビリした。反射的にアブをピシャリとやった。

 アブやブユは清流域に生息する。夏井川渓谷の隠居(無量庵)は、その生きものたちのエリアだ。

 月曜日(8月25日)に隠居へ出かけた。一仕事したあと、座敷で休んでいると、アブが現れた。首筋や腕はむき出しだから注意したが、足は靴下をはいているので油断した。しばらくすると、刺されたところが痛痒くなった。キンカンを塗ったら、次第に痛痒さが消えた。

 それから2日後の水曜日、夜。いわきで震災の支援活動を展開している国際NGO・シャプラニールから、というより事務局員の菅原伸忠さんから次のようなメールが入った。デング熱経験者として報道ステーションの取材を受けたという。

「今日、日本国内で70年ぶりになるデング熱の感染者が出たそうで、注意喚起目的でデング熱経験者に取材申し込みがあり、つい先ほどシャプラの事務所で武内アナウンサーのインタビューを受けておりました。しどろもどろでお恥ずかしいですが、よろしければご覧ください。(ほとんどカットされている恐れもありますが)」

 報道ステーションを見ていると、デング熱のニュースに移って、新宿区のシャプラの事務所が映し出された。知っている人がチラリと見えた。菅原さんが話す。字幕にそのポイントが記される。2年前、任地の海外でデング熱に感染したという。
 
「ファンが回る風にあたると痛く感じたり発疹が出た」「Q 経験したことがない痛み? 明らかに違うと分かる痛みだと思います。ものすごい痛みでした」=写真。

 今回の感染者は海外渡航の経験がない。考えられるのは、都立代々木公園で蚊に刺されたことだとか。

 私は、夏井川渓谷ではそれなりに野生生物に対しては身構える。自宅でも、家にいながら山野にいるような感覚で毎日を送っている。大都会でも密林にいるようなサバイバル感覚が必要になってきた?

0 件のコメント: