2014年8月3日日曜日

海岸のオニユリ

 野生のユリといえばヤマユリ、そして帰化植物のタカサゴユリ。この二つしか思い浮かばなかった。オニユリ=写真=も身近なところにあった。

 タカサゴユリはとにかく目立つ。旧知の植物研究者によると、「タカサゴユリは8月の下旬頃から9月にかけて開花する。翼を持つ種が風にのって多数飛散し増え続け、飛んできた種子が根をおろして球根を形成し何年もその場所で咲き続ける。広範囲に一斉に開花し見事な景観を呈する」。
 
 間もなく常磐自動車道や国道6号常磐バイパス、その他の切り通しがこの花で覆われる。民家の庭にも咲く。

ただし、タカサゴユリといっても、テッポウユリとの交雑種なのかもしれない。いずれも園芸種として移入され、あるいは交配されて野生化した。
 
 きのう(8月2日)、新舞子の防風林を貫く海岸道路を車で通って驚いた。オニユリが松林の内外で延々と、点々と群生している。平地から低山まで普通に見られる、とウィキペディアにあるが、群生状態を見たのは初めてだ。大津波をかぶっても、ユリ根は生きていたのだろう。
 
 単純な話、ずっといわきで暮らしながら、海岸の黒松林にオニユリが群生しているのを知らなかった。この年になっても、まだまだ知らない「いわき」がある。

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