2014年8月8日金曜日

平七夕まつりへ

 平七夕まつりは、きょう(8月8日)が最終日。きのう、いわき駅前「ラトブ」にある総合図書館に本を返したあと、夕涼みを兼ねてまつり会場を巡った。飾りはだいぶ地味になったが、見物客は多い。若者を中心にそぞろ歩きを楽しんでいた。

 東西に延びる本町通りの西端に被災者のための交流スペース「ぶらっと」がある。そこをのぞいたあと、そばの平一町目公園へ寄ったら、ご当地アイドル「アイくるガールズ」のステージが行われていた=写真。「アンモナイト音頭」というのを披露した。名前の由来がわかった。愛くるしい、だ! 帰ってNHKEテレ「Rの法則」を見ると、偶然、「アイくるガールズ」が出演していた。

 どうしても、3・11の前と後を考えてしまう。一昨年、「ぶらっと」を開設・運営しているNPO法人「シャプラニール」が、いわき駅前大通りに七夕飾りを立てた。昨年は最終日に同時開催の「いわきおどり」に参加した。「ぶらっと」の利用者、ボランティア、スタッフ、東京からのツアー組など40人余が大通りを踊り流した。

 東日本大震災が起きた年も、平七夕まつりは中止することなく行われた。その年、8月6日に元同僚の退職歓送会が開かれた。飲み会の前に七夕飾りの下を歩いた。見物客は震災前とそう変わらない。が、2010年まではきらびやかさを競った七夕飾りがだいぶ減っていた――そんな印象をもった。

 次の年につくった「ぶらっと」の七夕飾りは、上から4つの「ぼんぼり」と「輪」、そしてその下にたくさんの「吹き流し」を垂らしたものだった
 
 ぼんぼりは何枚かの色紙を細かく折りたたみ、真ん中でくくって1枚1枚つまみ上げた花をびっしりまとっている。小さな花がぼんぼりを覆う大きな花になった。「ぶらっと」のスタッフ、ボランティアが何日もかけて花をつくった。各商店の準備の大変さがこれからもわかる。
 
 今年目を引いたのは三町目の空中に架けられたフタバスズキリュウ=首長竜の骨格だ。かつて平七夕まつりといえば、飾りのほかに「造形」(立体)が人気だった。その復活を期待させるような力作だ。
 
 地元商店だけでなく、周辺企業、市民、双葉郡からの避難者も参加するまつりになった。いや、3・11前からそういう傾向にあって、3・11が拍車をかけた、ということだろうか。40年余の“平七夕まつりウオッチャー”としては、造形の出品がうれしかった。

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