2014年9月11日木曜日

ヤブカに注意

 デング熱の患者が増えている。海外渡航歴のない女性が発熱し、母親が症状から、ネットで調べて「デング熱では」と疑った。で、医師が感染症に詳しい医師に声をかけて初めて、そうとわかったそうだ。69年ぶりに国内で確認された最初の「デング熱」患者について、きのう(9月10日)のNHK・クローズアップ現代が伝えていた。

 女性が蚊に刺されたのは都立代々木公園。ダンスの練習をしていたときだった。その蚊がデングウイルスを持っていた。

 デングウイルスはどうやって代々木公園に持ち込まれたのか。FB友の情報にピンときた。同公園には日本人だけでなく、外国人も多く訪れる。しょっちゅうイベントが行われている。

 私ら夫婦も3・11直後の4月23、24日、同公園で開かれた「アースデイ東京2011」にいわきから出向いた。いわきで震災支援活動を始めた「シャプラニール=市民による海外協力の会」が、本来のフェアトレード=物品販売に合わせ、いわきの被災状況を伝えて支援を呼びかけた=写真。

 同公園に行くのは初めてだった。JR山手線の原宿駅から吐き出された人が大勢向かう先に公園があるとみて、人の流れにしたがった。正解だった。道路をはさんで森林公園とスポーツ・イベントゾーンが広がっている。
 
 さまざまな国籍の人間が行き交っていた。その体験と報道その他で得た情報からの推測だが、デングウイルスをもった外国人か、アジア方面へ旅行して蚊に刺され、デングウイルスをもって帰国した日本人が、同公園でヤブカ(ヒトスジシマカ)に刺された。すると、ヤブカにデングウイルスが移り、新たにその蚊に刺された女性たちが発症した。
 
 そうして、人がひんぱんに国境を越え、地域を超えて移動するるようになった今、人と蚊との“刺しつ刺されつ”の連鎖が生まれ、非連続の連続とでもいうべき“つながり”ができたのではないか。となれば、いわきでも「対岸の火事」視してはいられない。
 
 いわきの、いやわが家の蚊の生態は次のようなものだ。①毎年5月20日前後に蚊が現れて人間を刺し始める②蚊が姿を消すのはほぼ10月下旬③午後から夕方にかけてはヤブカ、夜はアカイエカに変わる④最近は蚊取り線香(緑色ではないもの)をたいてもブンブンやっている――。その年最初に刺された日を記録し、蚊について調べてわかったことだ。
 
 まずは、庭にある不要な鉢を逆さにしたり、古タイヤの内側の水を捨てたりして、庭から水たまりをなくさないと。草木が密生し、葉が茂りすぎているのも、蚊のすみかになってよくないか。

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