2014年9月14日日曜日

海上の橋

 9月7日の日曜日は朝、土砂降りだったために、地区の市民体育祭が1週間延期になった。小名浜のアクアマリンパークでは「おいしいふくしまいただきますフエスティバル2014」が開かれている。昼前には雨がやんだ。「なにか食べてこよう」と夫婦で出かけた。人工島(東港)に架かる臨港道路=ベイブリッジを初めて見た。といっても、まだ建設中だが=写真。
 
 5年前の2009年2月、平の生涯学習プラザでいわき市主催の「景観セミナー」が開かれた。そのとき、景観面からみた人工島の橋の検討経過が紹介された。以下は、当時の小欄を引用・参考にした橋の話――。

 人工島は「東港地区多目的国際ターミナル」整備事業として建設が進められている。港内に人工島をつくり、外貿貨物(石炭など)需要の増大と船舶の大型化に対応して取り扱い能力を向上させる、というのが目的だ。
 
 この一大プロジェクトの動脈が陸地と人工島を結ぶ臨港道路。延長1805メートルのうち中心となる橋の構造は、コストや小名浜港の新たなランドマークとしての眺望を計算に入れた結果、主塔と斜材で主桁を支える外ケーブル構造の「エクストラドーズド橋」になった。

 海面からの橋の高さは、陸地からの最大勾配5%(100メートル行って5メートル上がる)として25メートル。巡視船は橋の下を通航できるが、大型客船「飛鳥Ⅱ」は通航できない、ということだった。

 横浜ベイブリッジのような吊り橋ではない。が、斜張橋に似て主塔から張り出された斜材が線による三角形、低い山形をつくりだす。景観としては味わいがある。「小名浜ベイブリッジ」だ。
 
 橋自体が新しい風景になり、新しい視点場を提供する。ライトアップされればそれも格好の被写体になる。アクアマリンパークの北側にはイオンモールができる。小名浜のウオーターフロントは驚くほどに様変わりする。

 1週間前の「いただきますフェス」は大変なにぎわいだった。会場からかなり離れた臨時駐車場(3号埠頭付近)に車を止めた。そこが臨港道路の“たもと”だった。

 さて、きょう(9月14日)は快晴。朝6時に花火があがった。隣の地区からも花火の音が届いた。1週間遅れたが、これ以上ない体育祭日和である。長い一日になりそうだ。

0 件のコメント: