2014年9月7日日曜日

狩猟免許講習会

 ときどき、近くの公民館で地域の集まりがある。そのあと、これもときどきだが、8地区の行政区長が残って当面の行事や課題について話し合う。先日は、「狩猟免許講習会」=写真=が話題になった。

 隠居のある夏井川渓谷では、夜、イノシシが当たり前のように出没する。農作物が被害に遭うときもある。平地でも山すその田畑が荒らされるケースが増えている。当ブログでも何度かそのことを書いてきた。

 わが家のある平・中神谷は、東西に延びる旧街道沿いに家が張りついている。南側は国道6号・夏井川、北側はすぐ常磐線、そして「神谷耕土」といわれる水田地帯だ。近ごろは、この線路のところ、つまり家の裏までイノシシが現れるようになった。田んぼに足跡が付いているのでわかった、という。
 
 阿武隈高地の東端、小さな丘が区内にあるのは5行政区。残る3行政区のうち、田畑と縁がないのはわが区を含めて2つだけ。この2区以外では、イノシシへの警戒が強まっている。で、ある区長から、イノシシを生け捕りにするわな猟などの講習会が近く開かれる、という話が出た。

 山手のある行政区では、すでに2人が狩猟免許を取り、ワナを仕掛けてイノシシを駆除しているという。箱ワナかくくりワナかは聞きもらしたが、ワナにかかったイノシシを成仏させ、処分するまでがまた一苦労だとか。
 
 結果的には、今回はどこの区も受講を見送ることになったが、イノシシ被害が農山村に限らず、市街地にも及びつつある、ということを認識させられた。言い方を換えれば、3・11後、イノシシが増えて街に攻め寄せつつある、というイメージ。農作物被害どころか、住宅街に現れて、遭遇した人を襲わないとも限らない――そんなケースも考えないといけなくなった。

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