2014年10月9日木曜日

カナチョロと月食

 わが家の玄関先に代々、カナチョロ(カナヘビ)がすんでいる。このところ、毎日のように姿を見せる。尾の先端まで10センチもない。生まれて間もない子どもだろう。2匹いるときがある。

 きのう(10月8日)も昼前、車で出かけようとしたら、右側の玄関先に現れた=写真。もう1匹は反対側のコンクリート台の上で日向(ひなた)ぼっこをしていた。

 晴れたまま夜になり、満月が上がって6時15分ごろに月食が始まった。人間はすっかり興奮し、庭に出たり、2階の物干し場に出たりした。人間以外のいきものはどうだったのか。

 昼間見たカナチョロは、夜は茂みや葉の上で寝るらしいから、満月がかげっても生態に関係はないだろう。アマガエルは家の明かりを求めて現れた虫などを捕食する。月食はかえって好都合だったかもしれない。

 皆既日食のときは鳥が鳴くとか、ねぐらに戻るとかすることが知られている。昼の“天変”はそれなりにいきものの行動に影響を与える。皆既月食といっても真っ暗になるわけではない。北の大地では渡り始めたハクチョウやガン・カモが、夜の飛行を中断するようなことがあったのかなかったのか。

 太古の人間はなまじ「考える力」を付けたばかりに、“天変”には大きな不安、恐怖を感じたことだろう。「天体ショー」などと形容して夢中になっているのは、やがて月が明るさを取り戻すことを知っているからで、なんのことはない、人間だけが大騒ぎをしている。

 私も外に出てはデジカメで写真を撮った。いい写真が次々にネットにアップされる。いやはや、へたな写真は見せられない。というわけで、昼に見たカナチョロの写真をアップしました。

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