2014年12月13日土曜日

エクセレントNPO大賞

 国際協力NGOのシャプラニールが12月9日、第3回エクセレントNPO大賞を受賞した。「エクセレントNPO」をめざそう市民会議主催、毎日新聞共催だから、毎日新聞しか報道しない。

 ネットで知ったので、翌10日、新聞で確かめた。社会面の裏(面数では前の25面)、横組み記事のコーナーに小さく載っていた。

 記事によると、バングラデシュなどの貧困地域の子どもや女性の生活支援を推進し、東日本大震災後は福島県いわき市など被災地復興に力を入れていることが評価された。

 ここからは、個人的な感想――。昭和45(1970)年、22歳の師走、パスポートを持って友人と2人、沖縄本島を旅した。2週間が過ぎるころ、カネに窮して友人がカメラを質入れした。もう本土(東京)へ帰るしかないと決めて、コザ市(現沖縄市)から那覇市へ移動した夜、「コザ騒動」がおきた。以来、沖縄の人の心の痛み・怒り、親切がわが胸底に残響している。

 沖縄から帰ってきた翌年春、私は東京からJターンをしていわきで新聞記者になった。友人は独立したばかりのバングラデシュへ農業支援に出かけ、仲間とともに「ヘルプ・バングラデシュ・コミティ」という市民団体、今でいうNPOを立ち上げたあと、週刊誌記者になった。

 ヘルプ・バングラデシュ・コミティはやがて「シャプラニール=市民による海外協力の会」に進化し、バングラやネパールなどで「取り残された人々」のための活動を続けている。東日本大震災では初めて国内支援に入った。今もいわきで交流スペース「ぶらっと」を運営している。機関誌「南の風」の最新号には、ネパールといわきでの活動が隣り合わせで載っている=写真。
 
 南アジアで40年以上活動を続けてきたことが評価されて、最近では一昨年、沖縄県の「沖縄平和賞」を、去年は広島県の「ピースアワードHIROSHIMA」を受賞した。3年連続の受賞ということになる。

「市民による海外協力の会」とうたっているように、シャプラニールの活動資金は会費や寄付金、フェアトレード商品の収益金などだ。

 わが家の場合は、カミサンが会員になり、私がマンスリーサポーターとして月1000円を寄付している。フェアトレード商品も扱っている。会員になります、マンスリーサポーターになります、フェアトレード商品を買います、という人が増えるとうれしい。

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