2015年2月11日水曜日

台湾再訪③921大地震

 台湾観光2日目の2月7日は台北市から台中市へ新幹線で移動し、南東の山中にある湖、日月潭(標高748メートルだとか)へ観光バスで直行した。
 台湾中部は1999年9月21日午前1時47分、直下型の大地震に襲われた。ネットで検索すると、「921大地震」とも「台湾中部大地震」とも出てくる。日月潭の西のふもとにある川(濁水渓)沿いの町・集集付近が震源地だった。2400人余が亡くなり、建物約8万棟が倒壊したという。周辺の山々は崩れてはげ山になった。「山津波」が同時多発したようなものだろう。

 ガイド氏に大地震の話を聞いたので、バスの窓から川沿いの風景に目を凝らした。大地震から15年がたった今は、その傷跡を探すのは難しい。日月潭の観光名所、玄奘寺と文武廟=写真=も被災したが、ここでも修復がなされていた。

 台湾は小さな島なのに、南北にのびる山脈は玉山(日本統治時代は新高山=3952メートル)をはじめ、3000メートル以上の山だけでも166座ある。そのワケは、大陸側のユーラシアプレートと海側のフィリピン海プレートがせめぎ合って隆起してできた陸地だから、らしい。こんにゃくを両側から押すと真ん中が盛り上がる。それと同じ、と考えるとわかりやすい。

 921大地震の際には、日本からいち早く救援隊が駆けつけた。義援金も群を抜いていたそうだ。その恩義に報いようと、東日本大震災では巨額の義援金が寄せられた。天変地異はいつ、どこで発生するかわからない。が、ともかくも玄奘寺と文武廟で、台湾への感謝と平安を祈らずにはいられなかった。きょう(2月11日)は東日本大震災から3年11カ月の節目の日、月命日だ。

0 件のコメント: