2015年2月18日水曜日

台湾再訪⑦故宮博物院

 きょう(2月18日)は陰暦で12月31日の大みそか、あしたは元日だ。先日旅行した台湾では、1年のうちで最も大事な祝日を控えて、人々が浮き立っていることだろう。
 2月6日、台北・松山国際空港から市街に入り、簡単な昼食をすませたあと、国立故宮博物院=写真=を見学した。4年半前にも訪ねた。今回の混みようは、前回の比ではなかった。時折、大きな声が飛び交う。子どもが不規則な動きをする。ロビーも展示室も中国人観光客に“占領”されていた。

 前回はほとんど目につかなかったスタッフがあちこちに立っていた。「撮影不可」マークの紙を掲げ、日本にも来た「翆玉白菜」の前では「立ち止まらないで」を連発していた。

 染色して豚の角煮に似せた「肉形石(にくがたいし)」も見た。台湾旅行の前、いわき駅前の中華料理店で角煮ラーメンを食べた。数の多さに苦戦したことを思い出す。

「これでは、旧正月は大変だね」。見学者の多さに驚いてガイド氏に尋ねると、「いや、旧正月はかえって人が少ないよ」という。そうか、日本の盆と正月の“民族大移動”と同じことが起こるのか。台湾もまた、中国や韓国、ベトナムと同じ「旧正月文化圏」。道路は大渋滞が続いているのではないだろうか。

 翌7日は台湾中部の日月潭を見た。北岸にある文武廟のそばのレストランで昼食をとった。ここでも中国人観光客が“占領”していた。

「あれっ」と思ったのは、台北「エバーリッチ免税店」に中国人の姿がみられなかったことだ。前回は大声に圧倒されたが、今回は日本語がかすかに聞こえるだけだった。故宮博物院だけは特別、などということはない。たまたまいなかっただけなのだろう。

 けさの新聞に「台湾に中国マネーの波」の見出しがついた大型記事が載っていた。「台湾で人民元を嫌がる人はいない」のだそうだ。

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