2015年2月23日月曜日

いわきにもある雪国

 この冬初めてスタッドレスタイヤをはいたので、雪が少なくなった今、おそるおそる阿武隈の山里をめぐってみた。なりゆきでそうなった。
 きのう(2月22日)、午前中は夏井川渓谷の隠居で過ごした。昼メシは平の街に戻って――と思ったら、田村郡小野町のお菓子屋へ「『ぬれ花豆』を買いに行きたい」という。けんかしてもしようがない。言われるままに車の向きを変えて上流へ向かった。
 
 グレーダーが除雪したので、道路に雪はなかった。ところどころ、道端の杉林の日陰に残っているだけだった。しかし、北向きの斜面や田んぼは、標高が高くなるにつれて白さを増していった=写真(小野町・夏井地区)。
 
 小野町で「ぬれ花豆」を買うと、カミサンは満足して、あとは運転手の好きなように、という顔になった。ならば、スタッドレスタイヤもはいていることだし、山の向こうの平田村へ行って、国道49号でいわきへ戻ることにしよう。昨年(2014年)の月遅れ盆のあとにたどったコースだ。
 
「道の駅ひらた」で昼メシにする――料金がただの「あぶくま高原道路」を利用して国道49号へ出た。さあ、食べるぞ。道の駅に入ろうとしたら、ドアに紙が張ってあった。食堂は改築工事のため、2月12日から3月6日まで臨時休業、だと。
 
 では、平田のメーンストリートで、と思ったが、ラーメン屋しか目に入らない。台湾旅行を含めて、ここ半月は中華料理ばかりだった。カツ丼かなにか、と思いながら車を走らせていると、いわき市と平田村の境にその看板のある店があった。そこで、えび天丼を食べた。

 さてさて、国道49号沿いの雪のあんばいだが、平田村の田んぼはほぼ銀世界だった。いわきの三和町に入り、長沢峠を越えて「三和トンネル」を抜けるまでは、同じような状況だった。「いわきにも雪国があるんだね」と町育ちのカミサンがいう。
 
 あとで主な通過ポイントの標高を検索した。小野町の街なかは400メートル、平田村の49号・鴇子(とうのこ)付近で500メートル超、長沢峠が最も高くて575メートル、三和トンネルあたりは300メートル前後か。
 
 いつもは平から国道49号をさかのぼる。すると「三和トンネルを抜けると雪国だった」になるのだが、今回は逆コースだ。トンネルを抜けると急に雪が減り、やがて土だけの世界になった。

0 件のコメント: