2015年5月2日土曜日

後方から・上

 ネパール大地震はヒトゴトではない――という話を、4月27、28日に書いた。
 国際NGO「シャプラニール=市民による海外協力の会」(3・11後、いわき市で交流スペース「ぶらっと」を開設・運営)がネパールで緊急支援活動に入った。そして、平のインド料理店「マユール」のご主人がたまたまネパールに帰っていて大地震に遭遇し、けがをした。つきあいのあるNGOと料理店なので、とても「遠い国の出来事」とは思えなかった。
 
「マユール」はお得意さんでもある。月曜日に米の注文を受けて届けたあと、海岸道路経由で道の駅よつくら港=写真=をのぞいた。マユールが開いていればカレーを食べたが、あいにく月曜が定休日だ。足を延ばして道の駅で昼めし用に赤飯などを買った。

 きのう(5月1日)夕方、「マユール」にシャプラがふだん使っている紙製の募金箱を届けた。ネパール大地震の趣意書(チラシ)を張れば、立派なネパール支援募金箱になる。これも後方支援のひとつだ。
 
 カミサンが奥さんと話しているところへ顔を出すと、私の4月28日のブログの話になった。娘さんから教えられたそうだ。で、ご主人は?――。会えなかったが、ドアで左手を少しけがしただけ、ということだった。「30分前までいたところは全壊した」という話に、一瞬、空気が重くなった。たまたま生と死が分かれただけ、ともいえるからだ。
 
 ご主人は、3・11のときには新舞子海岸の店にいて、かろうじて大津波から逃げのびた。わずか4年の間に地球の大異変を2回も経験するとは。

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