2015年6月29日月曜日

防災士養成講座

 いやー、やっと終わったー。土・日に弁当持参で計14時間、いわき市文化センターを会場に、朝から晩まで防災士養成講座を受講した。いわき市が主催し、東北福祉大学が担当した。市内全域から91人が参加した。
 行政区単位で自主防災会が組織されている。わが区では区の役員が自主防災会の役員を兼ねる。3月下旬、市危機管理課から防災士養成講座の案内が届いた。若い人を――と思ったが、該当者がいない。最後は知らない世界をのぞいてみるのもいいかと、頭を切り替えて応募した。自助・共助・公助のうち、自助・共助の「地域の防災力」を高めるのが狙いだという。
 
 1カ月ほど前に分厚い教本が届いた。開講前にその要約版・履修確認レポートを読んで「解答シート」を提出すること、というので、先週は一夜漬けレベルの勉強に明け暮れた。先々週の金曜日(6月19日)には3時間の普通救命講習も体験した。

 講座2日目、日曜日の最後の時限には30問3択のテストがある。3分の2強の21問正解なら合格だとか。時間内に問題・解答用紙、結果を知らせる封筒を提出して退出してもいいというので、制限60分の半分、6時過ぎには自由の身になった。
 
 いつもの日曜日なら、とっくにカツオの刺し身をつついている時間だ。テストが終わって、魚屋に直行しても7時すぎになる。店は閉まっているだろう。夕方、カミサンが電話をして頼んでおけば、シャッターが下りていても、カツ刺しは手に入る。そう“打ち合わせ”をして、家を出た。

 テストが始まる前の休み時間に、カミサンに電話をして確かめる。「注文をした。店を閉めたあとに届けてくれるって」「おお、そうか」。帰宅すればすぐ、カツ刺しをつつくことができる。がぜん、集中してテストに臨んだ。

 2日間にわたって、「近年の自然災害」「ハザードマップ」「災害情報と報道」「災害医療」「地震のしくみ」「津波のしくみ」などを学んだ。「避難所開設」の演習もした=写真。

「災害情報と報道」は、東北限定「被災地からの声」のキャスターでもあるNHK仙台放送局・津田喜章アナウンサーが担当した。東日本大震災のテレビ報道を、NHK放送文化研究所が調査・分析した。そのデータに基づいて、大手メディアは「被災地発全国へ」はできても「被災地発被災地へ」は苦手と語った。つまり、被災者の役には立たなかった。元・地域メディアの人間として共感できた。

 開講式で東北福祉大の教授があいさつした。「(学生時代の)難行苦行から離れて久しいのではないかと……」と受講者をおもんぱかった。ふだんは昼寝を欠かさない「年寄り半日仕事」の身だ。昼休みを除く一日7時限の座学は“ごうもん”そのもの。昼休みに“つっぷし寝”を試みたができなかった。それは体のやわらかい現役学生だけの特権なのだと知った。

 予定より早く帰宅したら、カツ刺しはまだ届いていなかった。すぐ魚屋へ駆けつけた。2枚あるシャッターの半分が降りていた。カツ刺しはすでに新聞紙にくるまれていた。今から届けるところだったという。“ごうもん”から解放された身には、いつにもましてカツ刺しがうまかった。

1 件のコメント:

てつや さんのコメント...

お疲れ様でした。
うち(消防団)の訓練部長も受講してたようです。
昨日は消防幹部大会があったので、そちらが終わったら大会の慰労会に合流する予定だったようですが、こちらから連絡するわけにもいかないし・・・まだ終わらないのかな?と分団幹部が酔っ払いながら言ってました。(私は一次回終了時に逃げましたけど)

二日間缶詰になると聞いていたので、本当に大変でしたね。
これからのご活躍を期待してます(笑)