2015年8月28日金曜日

コダカラソウ

 玄関の外に見たこともない多肉植物がある。径10センチほどの小さな鉢に植わってある。植物自体も手のひらにのるくらいに小さい。葉のふちにフリルのようなものがいっぱい付いている=写真。サボテンならトゲ、トゲの代わりのフリル、といった感じだ。
 カミサンに聞くと、知人から「『いっぱいあるので』ともらったけど、名前は知らない」という。ネットで検索した。「多肉植物」「多肉植物 種類」「多肉植物 種類 名前」と次から次にキーワードを入力して検索したが、なかなかそれらしいものにはたどりつけなかった。

 ベンケイソウ科のコダカラソウ(子宝草)という植物らしい。葉のふちにできたのは「子株」(無性芽)で、これがポロポロ地面に落ちると根づいて自活するそうだ。知人が「いっぱいあるので」といったのは、その繁殖力の強さを示しているのだろう。

 原産地はマダガスカル島とか。葉が子孫を増やす――というのは「進化」なのか、「深化」なのかはわからないが、特異な生態にはちがいない。マダガスカル島らしくておもしろい?

 同島には興味をそそられる動植物が少なくない。「星の王子さま」にも登場するバオバブの木の、独特のかたち。このところ、亡くなって十数年たつ画家松田松雄の図録をパラパラやっている。初期の作品に描かれた樹木のかたちがバオバブにそっくりなことを思い出した。

 動物では、ひなたぼっこの姿が変わっているワオキツネザル、横っ跳びに移動するサル(ベローシファカ)もいる。あとはカメレオンなど。みんなテレビで記憶に刻印された。

 これは蛇足――といったら、しかられるか。コダカラソウは、子どもの欲しい夫婦には吉兆の植物として知られているようだ。きょう(8月28日)は午後、4回目のいわき創生戦略会議が開かれる。人口減少に歯止めをかけ、新しい仕事を生みだすための戦略を練るのが目的だ。コダカラソウにあやかりたいものだが……

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