2015年9月16日水曜日

米配達

 義弟が入院してからきょう(9月16日)で3日目。自分の用事のほかに、米の配達、病院への往復と、急に身の回りがあわただしくなってきた。
 街からの帰り、いつものように夏井川の堤防を利用すると、土手が部分的に赤い色で染まっていた。ヒガンバナが咲きだした=写真。季節の変わり目に、義弟の体も変調をきたしたのだろうか。

 9月のカレンダーには20~23日と赤い数字が並ぶ。間もなくシルバーウイークが始まる。とはいっても、カミサンが米屋をやっているから、カレンダー通りには休めない。義弟が入院した今は、店番を義弟にまかせて羽を伸ばすこともできなくなった。

 カミサンの実家が米屋で、その支店に住んでいる。2人いる弟の1人が支店の米の配達を担当している。カミサンに用事があるときには、義弟が店番をする。義弟がいるからこそ、カミサンも私も日中、自由に動き回ってきた。

 きのうは初めて、義弟に代わって本店へ米を取りに行き、注文のあった個人宅へ届けた。効率は悪いが、私が運転手を務め、カミサンがお得意さんと応対する。その間、店は「配達中」の札を掲げて閉めている。

 私は、米屋の営業に関してはほぼノータッチだ。ほんの少しだが、在宅で仕事をしている。時間のやりくりができるので、知人のカレー料理店にだけは義弟に店をまかせて、カミサンと米配達に行く。当然、米屋の店員という自覚はない。

 締め切りの迫っている仕事があった。毎年8月後半からほぼ1カ月間は、連日、膨大な量の原稿を読まないといけない。そのなかから作品を絞り込み、最終的に授賞作品を決める選考委員会が待っている。

 先週金曜日朝に義弟が体調不良を訴えてから、同級生による一泊飲み会、義弟の入院、米配達、買い物と、茶の間で原稿読みをするどころではなかった。が、それもきのう終了した。
 
 身の回りがあわただしくなったとはいえ、朝、ひとつだけ自分に言い聞かせる。戦争になっても糠床は毎日かき回せ――日常を見失わないための戒めだ。

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