2016年2月25日木曜日

鳥と仕事と隣組

 きのう(2月24日)は、朝から波状的に人がやって来た。こんなことはめったにない。半分は年度末がらみの用事だった。
 おととい、行政区の会計さんから電話があった。決算事務をしている、二つの班(隣組)の区費が未納のようだ、という。細かい話は避けるが、きのうの朝と夜、班長さんに連絡をした。

 朝、一人の班長さんが来訪し、用事がすんでしばらく茶飲み話をしていたところへ、友人の娘さんが間もなく2歳になる愛娘を連れてやって来た。「おじちゃんに鳥の話を聴きたい人がいる」という。イタリア料理店の、同年代の奥さんだという。「いつでもいいよ」。たまたまだろうが、娘さんに彼女から連絡が入った。やって来た。鳥が好きだけどよくわからない、ということはわかった。

 バードウオッチングはスズメで始まり、スズメで終わる――昔、だれかに教えられたことを口にしたあと、夏井川渓谷の冬のスズメの話をした。10日ほど前、渓谷でスズメの群れを望遠で撮った=写真。それが念頭にあった。
 
 小さな集落だから、スズメもそうはいない。ところが、冬になると数が増える。スズメには、冬、北海道や高山からやって来る漂鳥のニュウナイスズメがいる。それを昔、渓谷で目撃した。で、急にスズメの数が増えたので、ニュウナイがいるかもしれないと、望遠レンズを向けたのだが、全部ほほに黒い斑点(スズメの証拠、ニュウナイには黒斑がない)があった。
 
 午後は、職場が一緒だった若い仲間がやって来た。フリーの記者として活動している。頼まれた仕事があるらしい。そのテーマならだれに聞け、どこそこにある資料にあたれ、ということは、この年になればアドバイスできる。
 
 すると今度はそこに、「いわき昔野菜」関係のスタッフ3人がやって来た。市役所から受託して進めてきたアーカイブ事業が今年度(つまり3月末)で終わる。成果品として毎年発行してきた『昔野菜図鑑』に、私も頼まれて文章を書いた。そのお礼と事業終了の報告ということだった。
 
 きのう、わが家で話した人間は電話も含めると8人。久しぶりにしゃべりつかれた。それ以上にうれしかったのは、2歳になる女の子が家に入って来て私に会った瞬間、にっこりしたことだ。前に見たのは生まれて半年ばかりの赤ちゃんのときだった。覚えているはずがない。たちまち脳内が「小春日」になった。

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