2016年7月5日火曜日

マメダンンゴ採取

 キノコのマメダンゴ(ツチグリ幼菌)だけは、どういうわけかいながらにして採れる。今年(2016年)もおととい(7月3日)、20個余を採った=写真。毎年、梅雨に入ると夏井川渓谷の隠居の庭に発生する。
 前はコケの下に埋もれていた。手のひらをコケに圧(お)し当てる。「小石」様の感触があれば、指で探る。歩いていて「プチッ」と音がするときもある。体重がかかってマメダンゴが裂けたのだ。そんなときにはかがみこんで凝視する。コケの間から何か灰色っぽいものがのぞいている。小石のときもあるが、たいていはマメダンゴだ。

 2年半前の2013年師走。隠居の庭が全面除染の対象になって、土が入れ替えられた。翌年。マメダンゴは出ないだろうとチェックをあきらめた。去年は期待もせずに見たら、親指大の茶黒い“小石”があちこちに出現していた。菌糸が残っていたのだろう。コケが消えた分、地表に露出して簡単に見つけられるようになった。
 
 マメダンゴの旬は6月下旬。そのころは小指大で白い。二つに割ると内部が“白あん”だ。これが7月に入ると黒ずみ、親指大に膨らむ。内部も胞子が形成されて濃いムラサキイモのような“黒あん”状態に変わる。こうなると食不適だ。

 コリコリした外皮と、グニュッとした内部の“白あん”。まずは炊き込みごはんにする、同時期に採れるキヌサヤエンドウや新ジャガとの味噌汁にも――阿武隈の山里の定番と言っていい。しかし、今年採ったマメダンゴの大半は“黒あん”だった。残った“白あん”だけでは炊き込みごはんにする意味がない。みそ汁の具にした。

 このごろ、隠居へは日曜日に行くだけだ。6月12日、サンダルで歩いて感触を探ったが、反応はなかった。同19,26日と、朝早く行って昼前には隠居を離れたので、チェックを忘れた。で、おととい、50個近く露出していたが……。26日、目視ないし手で圧して探り取るべきだったのだ。

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