2016年8月1日月曜日

いわきも水不足?

 東北南部は7月28日に梅雨が明けた(気象台の発表にならえば、「とみられる」だが)。6月13日の梅雨入りからの雨量は、福島県内でも平年を下回った。まず、小名浜。166.5ミリと平年247.6ミリの7割弱だ。福島は6割強、白河、会津若松は半分以下だった。
 カラ梅雨だったことは生活実感からもわかる。なかでも梅雨後半は降るようで降らない、晴れるようで晴れない。降ってもたいしたことがなかった。

 テレビのニュースで、首都圏に生活用水を供給するダム湖の水位が下がり、水不足の懸念が出ていることは承知していた。

 が、こちらは東北、関東圏とは事情が違うと、頭では線引きしていても、いわきの気候は東日本型のうち東海・関東型(夏は温暖多雨、冬は冷涼乾燥)に入る。いざ梅雨が明けてみると、北関東と同一のいわき地方でも水不足を懸念する声が聞かれるようになった。平地の小丘が連なる農村部でも、水源地帯の山間部でも。このまま雨が降らないようだと、農家のぼやきが悲鳴に替わるかもしれない。
 
 きのう(7月31日)朝、夏井川渓谷の隠居へ出かけた。途中、小川町・三島で磐城小川江筋の取水堰(ぜき)に出合う。夏井川のカーブを利用した多段式、木工沈床の斜め堰で、七段の白い水の調べが美しい。その沈床の一部が乾いて白くなっていた。水量が減っている。
 
 隠居のちっぽけな菜園も、土が乾いていた。ナスはとりわけ水を切らしてはいけない。水やりをしたあと、対岸の「木守の滝」を見に行ったら、ふだんと変わらない水量だった。もともとあふれ落ちるというよりはこぼれ落ちる程度の「やせ滝」だ。しぶきを浴びる岩壁にイワタバコの花が咲いていた=写真。途中、夏キノコは全くなし。やはり森も乾いているのだろう。
 
 こよみが8月に替わったけさは、どんよりした曇り空だ。夜更けから未明にかけて平地の山田で3ミリ、沿岸部の小名浜で1.5ミリ、山地の川前で1ミリの降水量があった。一時やんだ雨も6時には降り出した。太陽も顔を出す気まぐれな雲行き。おしめりになるかどうか。

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