2016年9月6日火曜日

キノコ撮り

 きのう(9月5日)、フェイスブックにアップされた食菌(タマゴタケ)の写真に刺激されたので――。
 日曜日に郡山市立美術館へ出かけた。9月11日まで「西洋更紗(さらさ) トワル・ド・ジュイ展」が開かれている。カミサンが見たいという。更紗に興味はないが、運転手を引き受けた。

 国道49号から途中で右折して丘を越える。早すぎた。三春町の南部だ。目ざす美術館からどんどん遠ざかっているような気がする。道端にいたおじさんに聞くと、「あらら」という顔をされた。後戻りし、聞いたとおりに右・左折すると、見慣れた美術館通りに出た。ナビは記憶頼り。これがいつも狂っている。

 開館時間の9時半ちょっと前に着いた。駐車場の前の山を見ると、いい感じの雑木林だ。コナラに混じって若い赤松がある。園庭と接する林縁はササで覆われているが、その奥、林内はちゃんと手入れがなされている。思ったとおり、キノコが散在していた=写真。近づいてよく見ると、傘の裏が管孔になっている。傘や柄が赤く傘裏が黄色、あるいは傘が大きくて柄が太い。ほとんどがイグチ系のキノコだった。

 郡山の美術館は市街東郊の雑木林を切り開いて建てられた。もともと雑キノコの豊富なところなのだろう。今年は空梅雨から少雨の夏が過ぎて、秋のキノコは不作とあきらめていた。そこへ台風と前線が相次ぎ、森が濡れた。それまでじっと我慢していた夏キノコのイグチたちが一斉に頭をもたげはじめた、そんな感じだった。

 キノコの生える公園はいわきにもある。アリオス北の平中央公園ではテングタケ(毒)を見た。暮らしの伝承郷にはタマゴタケ(食)が出る。観察をしたことはないが、泉町の大畑公園で珍しいキノコを見たという話も聞く。奥山へ行かなくても、身近なところでキノコ観察はできる。この5年間は「キノコ撮り」しかできないのがくやしいのだが。

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