2016年10月6日木曜日

「毒キノコに注意」

 きのう(10月5日)は、朝刊(福島民報)を読んで驚き、夕刊(いわき民報)=写真=を読んでまた驚いた。
 いわき市内の女性(77)が毒キノコを食べておう吐し、救急車で病院へ運ばれた(朝刊)。いわき市議会の正副議長を第一会派が独占した(夕刊)。議会人事は別に驚くことではないかもしれないが、事前の朝刊報道とは違っていたので。

 食中毒を起こしたキノコはクサウラベニタケだ。自分のブログを確かめたら、6年前にも同じキノコで食中毒事故がおきている。いわき市の隣村の道の駅で買った「山キノコ」を食べて、いわきの女性2人が吐き気と下痢をおこした、命に別条はない軽毒だが、店で売られていたこと自体が問題だ。今回は知人からもらったものを食べたのだという。

 キノコと向き合うときには、いつも「生兵法は大けがのもと」と言い聞かせる。2008年のことだが、ウラベニホテイシメジを3本採った(つもりだった)。炊き込みご飯にするとうまい。わが家に帰ってじっくり見たら、1本がどうもおかしい。傘にクレーターもかすり模様もない。クサウラベニタケだった。それほどよく似ている。同じ場所に出る。
 
 原発事故後は、いわき市でも野生キノコの摂取・出荷制限が続いている。いくら年寄りだからといって、毒キノコを誤食することはないだろうと思いながらも、食べたい気持ちは募る。農作物にはよろしくなくてもキノコにはいい気象状況が続いている。森のあそこにここに、あのキノコが――郊外を行くたびに食菌が思い浮かぶ。
 
 もう一つの驚き――。9月11日に市議選の投開票が行われ、37人の新市議が誕生した。37番目と次点の票差は1票で、次点氏は当然、再点検の申し立てをした。結果はミスがあったものの、票差は2票に拡大した。それとは別に、会派構成がかたまり、きのう、正副議長を決める臨時会が開かれた。
 
 このところ、市長選は事実上、保守による一騎打ちが続いている。その影響を受けてか、市議会の保守会派が割れ、飛びぬけて大きい会派がなくなった。事前の報道では、議長は最大会派から、副議長は第二会派から――で話がついていたはずだった。なにがあったのか。
 
 けさの新聞の“言い訳記事”には、複数の会派がその後の調整で第一会派に転じた、とあった。市民の反発が強かったか。

 話は変わって、西の方の議会では政務活動費の着服が問題になっている。「政活費」をだましとって「生活費」に使っていた。わがいわき市議会はチェックが厳しいはずだから、そんな毒キノコのような議員はいない。

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