2016年11月22日火曜日

震度5弱

 目の前の時計を見たら、6時だった。最初はカタカタ、やがてガタガタ、ドドドドときた。周りの小物が落下する音がした。あわてて玄関の戸を開けて外へ飛び出した。地面がかすかに波打っている。震度5弱だという。東日本大震災のときほどではないが、しばらく忘れていた大揺れだ。
 テレビの緊急地震速報は間に合わなかった。そのあとの画面=写真=で事態が深刻なことを知る、福島県の沿岸に津波警報が出された。高さは3メートル。「すぐにげて!」の表示。
 
 震源地は福島県沖、いわきから東北東に約60キロのところだという。そのあと、余震が断続的に続いている。
 
 テレビのアナウンサーの声が穏やかなものから切迫したものに変わった。「東日本大震災を思い出してください」「いそいで逃げてください」「津波の予想の高さは3メートルです」……。
 
 座卓のそばの防災ラジオが飛んで畳に落ちた。それを元に戻してしばらくすると、自動的にスイッチが入り、警報音が鳴った。これまでに2回、防災訓練に合わせて「これは訓練放送です」と断りが入ったうえで警報音が鳴った。今度が初めての本警報だ。
 
 カミサンがひとり暮らし老人宅に電話をかける。連絡が取れた人は全員無事だった。
 
 6時49分、小名浜港で60センチの津波(第一波)を観測したとテレビが伝える。この間も余震が繰り返している。テレビから目が離せない。

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