2016年12月16日金曜日

金子みすゞの長門市

 金子みすゞについて調べたことがある。平成20(2008)年1月5日、野口雨情記念湯本温泉童謡館=写真=がオープンした。それから間もなく、館長の故里見庫男さんから「(童謡館で)毎月1回、童謡詩人について話すように。最初は金子みすゞ。あとは自由」と言われた。驚きながらも「はい」と答えるしかなかった。会社をやめた直後だった。宿題を与えられて図書館通いを続けた。
 金子みすゞの生涯がわかるようになって、やっと童謡館でしゃべる自信がついた。研究者ではもちろんない、新聞記者が調べたらこんな感じでした、という話をした。以後、何人かの童謡詩人を調べ、都合17回しゃべった。

 そのとっかかりになった、みすゞのふるさとについて書いてみる。長門市は面積が約357平方キロメートル、人口3万5千人ほど。面積はいわきの約4分の1、人口は9分の1だ。昭和29(1954)年、みすゞのふるさと・港町の仙崎村などが合併して最初の長門市が誕生する(昭和の大合併)。さらに、平成17(2005)年、周辺3町を吸収して新「長門市」になる(平成の大合併)。
 
 里見さんは自然地理学を専攻した。阿武隈高地と中国山地の共通性を『夏井川流域紀行』のなかで書いている(昭和63年、いわき地域学會のメンバーがいわき民報に毎週1回、1年間連載した。それを単行本化した)。簡単にいうと、いわき市は「東に海があり、西に山がある」、長門市は「北に海があり、南に山がある」。地形的には似ている。

 海に面したまちから少し山へ入ったところ、音信(おとづれ)川沿いに長門湯本温泉郷がある。今はやっているかどうか知らないが、「ゆもと湯けむり5名湯」=宿泊スタンプラリーを定期的に開催していた。参加「湯本温泉」は、北から「ニセコ湯本」「岩手湯本」(湯田温泉峡湯本)「岩瀬湯本」(福島県天栄村)「いわき湯本」「長門湯本」の5温泉だった。
 
 長門温泉の旅館で日ロ首脳会談がきのう(12月15日)始まった。きょうも行われる。いわき市でいえば、常磐の湯本温泉のどっかの旅館で、といった感じだろう。
 
 長門市には行ってみたいミュージアムが二つある。金子みすゞ文学館と香月泰男美術館だ。プーチン氏は、みすゞに会いに行っても香月には……、なんてうがった物言いはよす。

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