2016年12月5日月曜日

モグラ道

 2週間ぶりに夏井川渓谷の隠居へ出かけた。カエデの紅葉が少し残っているほかは、渓谷はすっかり冬の装いに変わった。きのう(12月4日)、日曜日。快晴、無風。師走に入ったので、適当に「終わりの小春日」と言っておく。穏やかでいい天気だった(午後は雲が多くなった)。
 庭の片隅の菜園に生ごみを埋め、辛み大根を採り、ネギの苗床=写真=に追肥をした。それから、敷地の境のやぶに生える灌木にエノキタケでも出ていないかと思って見て回ったが、なかった。

 この時期、渓谷の朝日は隠居の真向かい、対岸の尾根から昇る。逆光のなかでクモの糸がキラキラ輝いていた。子グモが糸をのばして空へ飛びたったのだ。たどり着く先は街か海か田んぼか。キラキラのピークは11月。山形の方ではこれを「雪迎え」というそうだが、夏井川渓谷では雪が降らなくとも、同時期にクモの糸が輝く。それから少し遅れて雪虫も現れる。

 クモの糸と雪虫を見たあと、三春ネギの苗床をチェックしてうめいた。一部が盛り上がっている。苗床から先の地面もモコモコしている。地中にモグラ道ができた。

 モグラは農家に嫌われる。野菜のうねの下にモグラのトンネルができると、野菜の根が宙に浮く。水分も養分も吸収できなくなる。トンネルの往来に邪魔になる根は除去される。モグラ道は野菜栽培の障害になるのだ。

 わざわざネギの苗床を狙ったわけではない。菜園に生ごみを埋めている。ミミズが発生する。モグラから見たら、苗床の先にミミズがいた、ということになる。よくも悪くも自然界は不思議に満ちている。

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