2017年1月16日月曜日

ふっかけ雪の観音祭

 1月半ばの日曜日は荷物運びの運転手、と決まっている。いわき市小名浜の徳蔵院で観音祭が催される。護摩祈祷に合わせて、境内で「かんのん市」が開かれる。いくつか団体が参加する。カミサンも毎年、「シャプラニール=市民による海外協力の会」のフェアトレード商品を展示・販売する。
 今年(2017年)はきのう(1月15日)開かれた。この冬一番の寒波が押し寄せた。太陽が時折、うっすら雪雲でかげる。四方八方から雪が吹きつける。積もる雪ではない。「ふっかけ」だ。そのなかで、祈祷を終えたお坊さんたちが境内の大観音を巡りながら、散華ともちをまいた=写真。

 以前は荷物とカミサンを送り届けるといったん帰宅し、「かんのん市」が終わるお昼ごろに合わせて迎えに行ったものだ。が、わずか2時間ほどの催し。このごろは、寺の駐車場に車を止めて、車内で資料読みなどをすることにしている。

 晴れて風もないときは、車内が暖かくなって、つい眠気を誘われる。きのうは日が差したりかげったりで、エンジンをかけていないとすぐ寒気に包まれる。しばらく暖機運転をしながら資料読みをした。

「かんのん市」に参加するようになって、もう20年近い。ここにも「少子・高齢化」の波が押し寄せているようだ。いや、時代の変化はこうした地域の催しに真っ先に現れる。わが地域でもそうだが、高齢化が進んで参加を見合わせる人が増える、祭りに連れていく子どもが少なくなる――近年はそんなことを感じる例が増えた。

 それはともかく、今年も「初観音」に来ることができた、という思いはある。哲学者内山節さんの時間論ではないが、時間は矢のように過ぎ去るだけではない。時間は蓄積する。1年がひとまず無事に終わって、また新しい1年が始まる。そんな思いを抱く節目の日でもある。

「かんのん市」が終わると、いつもどこかで昼食を――となる。私はすぐにでも帰宅したいのだが、カミサンはせっかく小名浜に来たのだから、という気持ちでいる。それで、北茨城市までのしたことがある。今回は小名浜でとなって、いわき・ら・ら・ミュウで昼食をとった。思ったより人は少なかった。

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