2017年1月6日金曜日

白富士と赤富士

 おととい(1月4日)の夜、いわき地域学會の若い仲間・タケヒロ君と「いわきから見える富士山」の話になった。
「かもめの視線」で知られるいわきの空撮家酒井英治さんが大みそかに、照島上空から雪の富士山を撮影し、フェイスブックにアップした。「シェア歓迎」ということだったから、たちまち映像がSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の世界に広がった。

 続く元日。今度はタケヒロ君がいわき市と鮫川村の境に位置する朝日山(796.9メートル)から初日の出と初日に赤く染まる富士山の撮影に成功し、やはりフェイスブックに投稿した。いわきを中心にしたSNSの世界では、大みそかと元日、いわきから見える「白富士」と「赤富士」の写真で幸せな気分になった人が多かったのではないか。

 いわき民報がきのう、1面で酒井さんの“快挙”を報じた=写真。富士山空撮のためにいろいろ準備を重ね、シミュレーションをした。朝日山の北方、三株山頂には富士山方面のライブカメラがある。大みそか、フェイスブックに書き込みがあり、ライブカメラを確かめて鮫川河川敷からモーターパラグライダーで離陸した。で、みごとに富士山をとらえた。

 タケヒロ君もまた、初日の出の時間に合わせて、ぎりぎり朝日山頂に到着するように出かけた。山頂は寒い。初日の出の待ち時間を少なくするためだった。中学生の長女も同行した。

 今ではおととし(2015年)の12月29日早朝にも、タケヒロ君は朝日山から雪化粧をした富士山を写真におさめている。そのとき聞いた話のポイント――撮影場所は三角点より東側なので、いわき市。国土地理院の電子地図でも頂上のしるしはいわき市側にある。
 
 朝日山は「富士山が見える鮫川村の山」であると同時に、「富士山が見えるいわき市の山」でもある。地元(いわきでいえば田人地区)の熱意次第で「富士山が見える田人の山」として認識されるようになるだろう。ま、鮫川村だ、いわき市だ、ではなく、その両方でいいわけだが。

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