2017年3月8日水曜日

「ごみ屋敷」火事

 いわき市平市街の国道6号沿いにある民家がおととい(3月6日)夜、火事になった。テレビ・新聞より早く、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で知った。「びっくり」と「やっぱり」が同時にきた。平の「ごみ屋敷」として学区外の小学生にも知られている家だった。
 きのう午後、市役所へ行くのに国道6号を利用した。火事になった家の前の歩道で、焼け残りのごみの片づけが行われていた=写真。

 何年か前、国道事務所が歩道にはみ出しているごみを撤去した。以後も、周辺からの苦情が続き、歩道からはみ出しているごみの撤去が繰り返されている。

 ごみの“とりで”を築くのはなぜ? 心の内を知りたくてネットで検索していたら、ホーディング(強迫性貯蔵症)という言葉に出合った。それに該当するかどうかはわからない。が、ごみを集めることで心の安定を図っている、とはいえるのかもしれない。

 回りの家はたまったものじゃない。「いつか火を出すのでは」という心配が現実のものになった。郡山市では去年(2016年)、ごみ屋敷が火事になって住人が焼け死んだ。いわき市の78歳の住人は外出していて無事だった。その点は、よかった。
 
「平のごみ屋敷」というだけでピンとくる人が多かったのだろう。SNSではあっという間に情報が拡散した。写真あり、動画ありで、火事の様子が生々しく伝わってきた。「市民メディア」の威力だ。

 市役所からの帰り、2車線の道路がそこだけ1車線になり、渋滞・減速して通過すると、どこかのテレビ局が取材に入っているのが見えた。ニュースかワイドショーか。いずれにしても視聴者は飛びつく。

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