2017年4月17日月曜日

“冬”を脱ぐ

 きのう(4月16日)の日曜日は、いわき市山田町で最高気温が27.2度。夏日だった。小名浜は21.6度。海辺の小名浜より、丘が連なる平地の山田の気温が体感に近かった。
 早朝7時半ごろ、家から夏井川渓谷の隠居へ向かった。快晴、無風。服装は惰性で“冬”のままだった。毛糸帽、マフラー、ジャンパー、コールテンのズボン、厚手の靴下、冬靴。
 
 8時過ぎ、隠居に着くと気温は“春”以上になっていた。マフラーが邪魔になった。菜園に生ごみを埋める。汗をかく。ジャンパーを脱ぎ、やがてチョッキを脱ぐ。それでも汗がにじむ。長袖シャツの袖をまくって歩いても、汗は収まらない。ズボンが、靴下が、靴が熱気をためる。
 
 渓谷では、斜面をアカヤシオの花が彩っていた=写真。満開だった。行楽客が次々にやって来る。おおかたは私ら夫婦と同じジイ・バアだ。カメラを手にした人が多い。
 
 ジイ・バアは“冬”を着たままだが、若い人はどんどん“外皮”をはいでいく。それほど暖かい南風だった。いや、「暖かさ」を超えて今年初めて「暑さ」を感じた。揺り戻しはある。が、冬服とはおさらばだ。
 
 隠居の庭のシダレザクラは、朝はつぼみだったが、時間がたつにつれて開花し、午後には二分咲きになった。その下でカミサンが草むしりを続けた。昼食後、窓と戸を全開した隠居で昼寝をする。部屋を通り抜ける風が「天国から吹いてくる風のようだった」そうだ。
 
 夕方、帰宅して、笑った、ジャンパーを隠居に置き忘れてきた。内ポケットに手帳が入っている。手帳はスケジュール管理だけでなく、名刺・カード入れ、財布を兼ねる。きょう、また隠居へ出かけるしかない。ついでに、ハス口のじょうろを持ち帰る、途中にある直売所で漬物と野菜を買う――行く理由を一つ二つくっつけて。

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