2017年4月28日金曜日

キジの母衣打ち

 マチからの帰りに夏井川の堤防を利用する。ハクチョウが北へ帰った今は、ウグイスがさえずり、南から渡って来たツバメが飛び交っている。セイヨウカラシナ?の菜の花が満開だ。 
 堤防の“定線観測”で生物季節現象、たとえばウグイス初鳴、ツバメの初認、ハクチョウ初飛来などがわかる。キジの雄も春には「ケンケーン」と鳴き始める。
 
 堤防の「内側」は人間が住んでいるところ、「外側」は川と河川敷。家が堤防そばまで密集している「内側」の平・塩~中神谷に、ところどころネギ畑が広がる。右岸堤防「外側」の河川敷にも、誰かが“開拓”した畑がある。
 
 おととい(4月26日)、塩地内の休耕地に雄のキジがいた=写真。ときどきそこに現れる。翼をうちわのようにパタパタやる母衣(ほろ)打ちをしたと思ったら、「ケンケーン」と鳴いた。今年初めて聞く雄たけびだ。あとは、周りの様子を見ながらえさをついばんでいた。この雄キジは川を挟んで両岸を行き来している。草木が繁茂する右岸にすみかがあるようだ。

 9年前のブログの引用――。夏井川の堤防を散歩していたころ、右岸の3カ所からキジの鳴き声が聞こえた。1羽は畑の真ん中に、ほかの2羽はそれぞれ離れて河川敷の砂地に近い草むらにいた。

 3羽の距離を歩いて測ったら、AキジとBキジの間は240歩(一歩90センチとして216メートル)、BキジとCキジの間は100歩(同90メートル)だった。真ん中のBキジの縄張りを中間で線引きすると108メートル+45メート=153メートルになった。少し余裕をもたせて200メートルごとに縄張りがあるとすると、雄のキジは1キロメートルに5羽はいることになる。
 
 現実にそのくらいの割合で生息しているかどうかはわからない。今も300メートルの間に3羽の雄がいるかどうかは不明だ。が、河口から上流までカウントしたら結構な数になるのではないか。

 留鳥のウグイス、キジのほかに、ツバメと同じ夏鳥のオオヨシキリが間もなく南から到着する。いや、間もなく、は正確ではない。今年は遅れるのではないか。岸辺のヨシ原はやっと緑のじゅうたんができたばかり。巣をかけるまで茎が育つには少々時間がかかりそうだ。

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