2017年5月19日金曜日

V字谷を舞うタカ

 わが生活圏を流れる夏井川で観察した猛禽類(ワシ・タカ、フクロウなど)は、そんなに多いわけではない。
 堤防のそばまで家が立ち並ぶ下流域――。河川敷を散歩していたころは、野ネズミを狙うチョウゲンボウが上空で旋回したり、ホバリングしたりしているのをたびたび見かけた。急に舞い降りた大型の鳥がいるなと見れば、着水して魚をわしづかみにする。海岸から内陸へとやって来たミサゴだ。トビはいつも見られる。
 
 上流の夏井川渓谷――。隠居で土いじりをしていると、ときどき上空から「ピッ、クイー(キッ、ウイー)」、あるいは「ピイー、ピイー(キイ―、キイ―)」という鳴き声が降って来る。「ピッ、クイー」はサシバ、「ピイー、ピイー」はオオタカ。たいてい上昇気流にのって旋回している。

ゴールデンウイーク最終日の5月7日、鳴き声を耳にして、あわてて小さなカメラで撮ったのがこれ=写真。オオタカだろうか。もう1羽いて、つがいで舞い踊っているようだった。
 
 オオタカは、いわきでは留鳥だ。サシバは夏鳥。鳥には鳥のカレンダーがある。飛来時期はほぼ変わらない。が、哺乳類はそうはいかない。いわき市南部に住む後輩がフェイスブックにコメントを寄せた。ゴールデンウイークの終わりごろからサルが出没し、南台・勿来・山田町と巡ってきたようだ、という。
 
 そのサルだろう。いわき市のホームページに「サルに注意」の記事がアップされていた。5月16日=中岡町、植田町根小屋、東田町、佐糠町/同17日=佐糠町、東田町/同18日(きのう)=泉町滝尻、玉露――。サルが目撃された地域だ。南部から中部へと移動している。きょうは常磐、あるいは小名浜?

 昨夜は蚊が現れた。私はわが家をフィールドに、蚊に刺された最初の日と最後の日を記録している。最初にチクッとやられるのは5月20日前後、終わりが10月20日ごろ。ヒトに近いサルと違って、虫も時期がくると間違いなくやって来る。蚊取り線香を用意しないと……。

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