2017年5月22日月曜日

今年最高の暑さ

 きのう(5月21日)は夏井川渓谷の隠居へ出かけて土いじりをした。今年(2017年)初めて半そでの丸首シャツ1枚になり、首にタオルをまいた。キュウリのつるをテープで誘引し=写真、生ごみを埋め、草むしりをする。キュウリの誘引10分、生ごみ埋め10分、草むしり10分――小一時間で作業を切り上げた。
 夜明けから晴れ渡り、気温が上昇した。真夏日になるところが多いと、テレビで気象予報士が言っていた。実際、自宅で丸首シャツの上に長そでをはおったら、すぐ汗ばむ感じになった。家を出るとき、半そでシャツにする?と言われたが、冷房の効いたビルなどへ入ったときにザワッとする。長そでを二の腕までまくって熱を逃すようにした。

「天日燦(さん)として焼くがごとし、いでて働かざる可(べ)からず」。山村暮鳥はヨシノ・ヨシヤ(吉野義也=三野混沌)のこの詩句を、自分の長編詩「荘厳なる苦悩者の頌栄」のタイトルのわきに引用した。太陽の下、大地に二本足で立って、額に汗して、肉体をフル動員して働く。これこそ人間本来の姿なのだと言いたかったのだろう。

 家庭菜園を始めてわかったことだが――。「いでて働くのは、天日燦として焼くがごとしの前でないといけない」。でないと熱中症になってしまう。「天日燦として焼くがごとし、あとは家で寝ていよ」が、ほんとうはいいのだ。夏場の土いじりはいつもこのフレーズを反芻しながら、熱中しないように、熱中しないようにと、言い聞かせる。

 きのうのいわきは、海寄りの小名浜で最高気温が26度、内陸の山田町で26.8度だった。阿武隈の山を越えた西側の中通りは小野新町で31.2度、二本松で33.1度、福島で34.2度。いずれも今年最高だが、福島は特に、館林の35.3度に次いで全国2番目の暑さになった。

 夜は茶の間のガラス戸を開け、丸首シャツ1枚でカツオの刺し身をつついた。もちろん、蚊取り線香を焚いて(わが家では毎年、5月20日前後に蚊が出現し、チクリとやり始める。今年も20日に刺された)。 この“消夏法”は 高度経済成長期の前、昭和30年代までのそれと全く変わらない。にしても、浜通り南部のいわきは夏であれ冬であれ、中通りや会津よりはしのぎいい。

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