2018年1月11日木曜日

側溝清掃始まる

 わが行政区内でも新年第2週の始まりと同時に、道路側溝の清掃が始まった。
 いわき市は昭和57(1982)年から年2回、いわきのまちをきれいにする市民総ぐるみ運動を実施している。6月と10月のある週、金・土・日の3日間、テーマを決めて環境美化活動が展開される。ふだん出す「燃えるごみ」や「燃えないごみ」とは別に、総ぐるみ運動では剪定枝や雑草などの植物系ごみ、道路や側溝の土砂も回収する。

 ところが、原発震災で状況が一変した。放射性物質を含んだ土砂の受け入れ先が確保できないので、側溝清掃は原則実施しないように――となった。以後、今も側溝の土砂上げは自粛が続いている。
 
 7年も放置していれば、土砂はたまる一方だ。大雨時に歩道が冠水しやすくなる、害虫の温床になる、といった心配が出てきた。で、市が国に要望した結果、1回だけ国の予算で市内全域の側溝堆積物を除去することが決まった。
 
 土砂上げは小名浜から始まった。現在は平地区の原高野、鎌田・塩・下神谷・泉崎・中神谷のJR常磐線南側の区域を対象に、3月下旬までの日程で実施されている。

 おととい(1月9日)は近所の県営住宅で作業が始まった。ミニバックホーが出ていた。きのうはわが家の道路向かい側でも側溝の土砂上げが始まった。こちらはミニバックホーの代わりにトラックが横付けしてあった。3人がチームを組み、大きなちりとりのようなプラスチック容器に2人がスコップで土砂をすくい、それを1人がトラックに空ける=写真。

 側溝の堆積土砂は想像以上だった。50センチもたまっているところがあった。夕方、年賀はがきを出しに行くと、10メートルほど先まで進んでいた。作業員に聞く。「今度は(前のところより)大したことない?」「大したことあります」。スコップがズボッと入っていく。

 手作業だから、なかなか距離は稼げない。しかし、作業員から話を聞いただけでも、そのすごさわかる。便秘状態が改善されて通じがよくなる大腸をつい想像した。

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