2018年1月26日金曜日

いわき野菜アンバサダー

 平地区行政嘱託員の研修会がおととい(1月24日)、いわきワシントンホテル椿山荘で開かれた。この時期恒例の行事で、今年は「いわき野菜アンバサダー」セミナーが行われた。
 アンバサダーは「大使」のこと。市が実施するセミナーでいわきの農産物のおいしさとその理由を楽しく学び、市民みずからが情報を発信する“アンバサダー”になってほしい、というのが目的だ。「大使」だと物々しいが、「アンバサダー」だとおしゃれな感じ――意味より語感、ということで採用されたのかな。

 原発事故で第一次産業その他に風評被害が広がった。それを払拭(ふっしょく)するために、行政はさまざまな手を打ってきた。「いわき農作物見える化」プロジェクト、情報発信強化プロジェクト「見せます!いわき情報局 見せる課」、そしてこの「いわき野菜アンバサダー」プログラムなど。

 放射性物質の有無を徹底して「見せる」から、今はいわきの農産物のおいしさを「魅せる」段階にきた、という認識に変わってきた。市民(アンバサダー)に、クチコミ・ツイッターやフェイスブックなどのSNS・ブログでいわきの野菜のおいしさを発信してもらおう、というわけだ。
 
 セミナーでは、『いわきおいしさノート』という、ちょっと前に発行した冊子をテキストに、市の職員がトマト・キノコ(菌床)・米・とっくりいも。ネギ・ナシ・イチゴ・インゲン・イチジクのいわき産9品目について解説した。
 
 キノコのエリンギは包丁ではなく、手で割く。イチゴはへたの方から食べる(甘みがあとからやってくる)・インゲンは水やりが大事(やわらかくするためには栽培段階で「腹いっぱい水を飲ませる」)――といったことが参考になった。イチゴの解説では、実際にイチゴを2個ずつ配った=写真。へたの方から実食した。まず半分、次いで残りを食べる。確かに甘みは先端の方が強かった。
 
 すでに1800人がアンバサダーに認定されているという。料理をする、ネットで発信する――といったことを考えれば、30、40代の女性が多いのだろうか。これに、新たにジッチさん70人ほどが加わる。認定書が後日、郵送されてくるそうだ。ま、話の種にはなるか。

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