2018年4月19日木曜日

「お福分け」復活

 野菜はまず安全。山菜も“初物”くらいは自己責任で――。年が年なので、「食べられないストレス」はできるだけ少なくしたい。とはいえ、野生キノコはまだダメ。このごろは、野生キノコを含む全キノコの代表として栽培ナメコを食べる回数が増えた。スーパーへ行けば、ついナメコに手が伸びる。
 そんな限られた食環境だが、届くときには届くものだ。ネギや葉玉ネギ、わさび菜をもらった。山菜のてんぷら、ゆがいてあるワラビ、採りたてのタケノコももらった。タケノコはすぐゆでた。夫婦2人では食べきれないので、ゆでタケノコを少し近所に「おすそ分け」した。
 
 先の日曜日(4月15日)には、夏井川渓谷の小集落・牛小川で「春日様」のお祭りが行われた。1軒からおふかし、フキとタケノコ・ゼンマイの油いため、もう1軒からは赤飯をちょうだいした=写真。

 その前週には、渓谷の隣の集落に住む友人から栽培ブキ・花ワラビ・ニンジンなどをもらった。原発事故が起きた直後には考えられなかった「お福分け」の復活だ。

 栽培ブキは汁の実と油いために。ワラビはおひたしに。花ワサビは浅漬けに。タケノコは煮物に――。この時期はけっこう酒のさかなが多彩になる。

 いただきものは「福」を分けてもらったのだから、お福分け。それをまただれかにあげるのはおすそ分け。いや、どちらもお福分けでいいのではないか。これからはお福分け一本でいこう、なんてことを考えるのも、お福分けが続いて、少し豊かな気分になっているからだ。

 お福分けに刺激されて、おととい(4月17日)、糠床の眠りを覚ました。塩のふとんをかぶって冬眠していたので、まだ塩分がきつい。小糠を加えながらの捨て漬け段階だが、やがていつもの糠漬けを食卓に出せるようになる。ソメイヨシノと同じで、わが家の糠漬けも例年より10日ほど早い。

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