2018年6月18日月曜日

これも新ネギ・新ジャガ

 きのう(6月17日)は、梅雨が一休みして曇天になった。朝、いわき市三和町の直売所「ふれあい市場」で買い物をし、山の上の差塩(さいそ)で寄り道したあと、夏井川渓谷の隠居で遅い朝食をとった。それから午後3時まで、昼食抜きで庭の菜園で過ごした。これほど集中して土いじりをしたのは久しぶりだ。曇天だからこそできたことでもある。
 4月の声を聞くとすぐ、わが家に放置してあって芽が出たジャガイモを植えた。燃えるごみとして出すのはしのびない。小芋が再生産されたらもうけものだ。2カ月半がたって収穫期を迎えた。肥料は1回やっただけ。まずはこれを掘り起こす。小芋がいっぱい取れた=写真上1。ゆでてから味噌と砂糖をまぶして油で炒める「味噌ジャガ」を食べたい。そのためだけの手抜き栽培だった。
「昔野菜」(在来作物)の三春ネギも掘り起こして“分解”した。ネギは、ネギ坊主を形成しながら、古い皮の内側に新しいネギを胚胎している。“分げつ”という。古い皮と硬い花茎をはがして新ネギを植え直した=写真上2。5月下旬に定植したネギ苗とは別の、役目を終えた古いネギの“分身”だ。こちらは夏でも秋でも、必要なときに引っこ抜いて食べる。

 隠居の庭は東西方向にひょろ長い。菜園は西端にある。東端は庭木に囲まれている。そこに梅雨期、マメダンゴ(ツチグリ幼菌)が発生する。土いじりの合間に、東端の庭で手のひらを地面に触れ、マメダンゴ発生の有無を探った。感触はなかった。来週以降の楽しみにとっておく。
 ジャガイモ掘りもネギの分解も、収納ボックスにタイヤの付いたフィールドカートに座ってやった。新ネギも同じようにして植えた。それでも今朝は腰の周り、太ももが心持ち重い。筋肉痛だろう。

 それよりなにより、5時間も野菜と向き合っていると、植物の生き方に思いがめぐる。土と空と虫を利用したその戦略、その形態、その色彩……。人間はもっと植物の生命力に学んでもいいのではないか。

 そうだ、収穫したネギ坊主のその後をお伝えしよう。すべて採り終えたのが1週間前の日曜日。水・木曜と続いた晴天にネギ坊主を干して種を採った。今は小瓶に入って冷蔵庫で眠っている。この20年余で最大の量を確保した=写真左。自分の菜園では手に余る量だ。種をまく時期は10月10日前後。それまでに“お福分け”することも考えなくては。

0 件のコメント: