2018年6月5日火曜日

ハチの巣が生け垣に

 いわき市の春の「清掃デー」(6月3日)で家の周りの生け垣を剪定したからわかったのだろう。一夜明けたきのう朝、マサキの木(よくよく見たら、マサキの生け垣に混じって生えたネズミモチないしイボタノキかもしれない)に「逆とっくり」型のハチの巣がある、とカミサンがいう。
 すぐ確かめる。風呂場の軒下近く、地上2メートルほどのマサキの枝に径7センチ、長さ10センチほどの「逆とっくり」があった=写真。常緑の葉を雨除けにしている。外観は陶器の「練り込み」といった感じ。手のひらにのるくらいの小ささだ。見た目はかわいい。

 ところが、どうもそのままではおさまりそうにない。ネットで調べたら、コガタスズメバチだ。女王バチが材料を集めて「逆とっくり」をつくったあとは、働きバチが生まれてこの「逆とっくり」を覆い、最終的にはバスケットボール大の球形になるらしい。

巣が大きくなる様子を観察したい、このままにしておこう。最初はそう思ったが……。生け垣のそばを奥の家の人が通る。カミサンが知人にハチの巣の話をすると、「近所迷惑になるよ」と忠告された。
 
 カミサン自身も15年ほど前、夏井川渓谷にある隠居で草むしりをしているうちに、キイロスズメバチに刺された。痛みが引かないので、いわき市立総合磐城共立病院内にある救命救急センターへ連れて行った。「今度刺されたら救急車を呼んでください」といわれている。庭木の剪定中にまたチクリとなれば、アナフィラキシーショックを起こしかねない。

 夕方、ちょっと離れたところから観察していると、1匹のスズメバチが巣に戻ってきた。これが女王バチか。この時点では、働きバチはいそうにない。少したってハチが飛びたったあと、思い切って枝ごと除去した。戻って来たハチは、あるべきところに巣がない、どこだ、どこだといった感じで生け垣の内外を飛び回っていた。かわいそうだが、しかたがない。人間界に近づきすぎていた。

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