2018年8月2日木曜日

早朝の出会い

 あまりの酷暑続きに、自分でコントロールできる“仕事”は早朝のうちにすませる――と決めた。きのう(8月1日)は月に3回配る回覧資料の配付日。朝6時台には、ともくろんでいたが、早く起きすぎたので30分前倒しして車を走らせた。
 5時半から行政区の役員さん宅や受け持ち分の班長さん宅を回り、<さあ、これで最後>と、4階建ての集合住宅に入り、2階へ上がりかけたところで、3階から下りてくる新聞配達の青年とすれ違った。顔に覚えがあった。ミャンマーから来た子だ。

 たがいに朝のあいさつをしたあと、ふと思い出して、1階へ下りかける背中に声をかけた。「華正樓でアルバイトをしてるよね」。足を止めて振り返りながら、「はい」と青年が答える。彼とはすでに2回会っていた。

 初回は7月8日。昼前、夏井川渓谷の隠居へ行く途中で、平・下平窪の同店に寄ってラーメンを食べた。そのとき、若いシェフに青年を紹介された。

 カミサンはその前に青年と会っている。やはりカミサンもこの暑さで早起きになった。玄関先にいると、青年が新聞を持ってやって来た。ひとことふたこと、話をした。ミャンマー人であることをそのとき知ったらしい。

 わが家に彼が新聞を届けるのは朝の6時前後だ。ほかの新聞(3時には届いている)よりは遅い。

シェフに紹介された何日かあと、玄関と茶の間のガラス戸を開けて座業を続けていたら――。新聞を玄関わきの袖垣の柱の間に挟む音がした。とっさに声をかけると、少し遅れて返事がきた。これが2回目の出会い。

 そんな彼と、きのうは思いもよらぬ集合住宅内で遭遇した。歩道に配達用の自転車が止めてあった=写真。自転車の向きとカゴの残部数からすると、わが家は最後の方らしい。

帰宅してカミサンに青年とばったり会ったことを話す。間もなく6時という時刻になって、彼がやって来た。カミサンが菓子袋を渡すと、手を合わせて「ありがとうございます」。――こんな出会いもまた、「三文の徳」のうちに入るのだろう。

ついでながら、集合住宅は階を上がるごとに空気が熱くなっていく。気温が一番下がる早朝でも、最上階には熱気がこもっていた。茶の間でも暖気は上昇する。座っている分には扇風機の風で熱が散らされるが、立ち上がると頭がこもった熱気に包まれる。西側の床の間に窓をつくれば、熱が逃げていくはずだが、そうすると今度は西日が差し込む。

ついでにもうひとつ。入道雲は沸くが、夕立は来ない。そもそもこれがおかしい。

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